LvMax、ステータスカンストにした男の話
ここは天界。神が存在。椅子に斜めに座って寝てる。
そこへ一人の男が乱入。納得いかない様子で突入。
「神様神様神様神様???」
「おっとなんじゃい国王の右腕強奪逃走犯。文字通り右腕奪うのウケる、ウケた」
「ころすぞ」
「ピッ」
神は黙った。
「考えなしにLvMax、ステータスカンストってお願いした俺も俺だからその件は不問にします。それよりステータスカンストって嘘つきました?」
「ついてませんけど? まじでステータスモリモリのカンストですけど?? 我神ぞ???」
「ザッケンナコラー!」
「ピッ」
神は怯えた。
「ステータスカンストッツノニ針二ィトモセナィッテドナッテンオラァ! ナンオラァ」
「うわ怖……君が超絶不器用なだけじゃん……八つ当たりもあっいやまじ止めて髪引っ張るの止めてこれトンスラじゃなアッアッアッ」
髪は散った。
しばらくの後。
「詳しく説明してもいいですか」
「話せ(圧)」
「はい……」
神はしょぼくれた。
「じゃあまずレベルなんですけど、レベルってどうやって上げるかご存じ?」
「敵を倒す」
「Exactly。じゃあステータスなんですけど」
「今の質問なんだったの」
「『つよさ』『まもり』『きようさ』『まりょく』。上から順に『力強く殺す』『守って殺す』『器用に殺す』『魔力で殺す』となりまストップストップ」
即背後に回られた挙げ句首を締めあげられ神はタップアウトした。
「殺ししかねえじゃねえか!」
「殺しの経験で上がる能力なんて殺しにしか使えませええええええん!!!!!!」
元気よく神が吼える。男の首元で。
「うるっさ」
「君が言う?」
「言うが? はあ、バーバ・ヤーガになるしかねえじゃんこんな恩恵……」
「え? スラヴの魔女? 日本人の男なのに?」
「そうそう、ってそっちな訳あるかーい!」
男は神にツッコミを入れた。
「ヴッ」
明らかにヤバそうなとこが凹んで神は倒れた。
「神が死んだ!」
天使が叫んだ。
「えっ?」
男は戸惑いながらも下界へ遁走した。
「神が死んだ!」
PS:殺し屋の才能、意外と役に立ちました。
(前回の話は)ないです