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死にたがりな悪役令嬢  作者: 緑茶
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〜*第5話-6*〜

「アメリア様」

今まで感じた事はなかったが、私を呼ぶ声がねっとりとしていて心臓が高鳴る。

振り返ると、いつもと変わらない笑顔でローラ・マグノリアが私を見つめている。


あのお茶会以来、どうにも警戒心が芽生えてしまう。

『どういう事だ…』と突然サーシャの声が頭に響き、声が少し動揺している?

初めて感じるサーシャの動揺に、私も連動するかのように混乱と動揺が襲う。


「お身体はもう大丈夫なのですか?」

「え、えぇ大丈夫よ。ありがとう」


取り繕えているか分からないが、何とか返事を返す。


「よかったですわ。でもまさか立ち寄った街で偶然変質者に襲われるなんて、大変でしたわね。一緒にいらっしゃった3名の方々もご無事でよかったですわ」

「マグノリア嬢、ご心配ありがとう」


発せられた言葉に心臓が壊れるんじゃないかという位高鳴る。

・・・どういう事。何とか笑顔を作ってはいるが動揺が隠せない。

護衛2人には他の問題を任せていて、リリィと2人でしか居なかったのよ。

それに、公爵家の事件として扱われているからまだ詳細を知る者も少ないはず。


なのに、どうして私が4人で居た事を知っているの。

この子は伯爵低でも、私の護衛の姿を見ていない筈なのに。


心配そうな顔を浮かべているのに、どこか面倒くさそうな、そんな感情が見え隠れする。

やはりこの子は信用できない人物であると判断するには、十分な材料だ。


後でサーシャにも話を聞いてみないといけない。


「それに今日から同じ寮生活が出来るなんてとても嬉しいです」

「あら、もう私が寮生活をするってご存知なのね」


軽く話題を振ると、『アメリア様は今話題の中心ですからね』と簡単にかわされた。

それからは、今後の対策等を考えてあっというまに時間が過ぎ、殿下との昼食も上の空で何を話したか覚えていない程。


◇◇◇


寮に戻ると入寮した時とは見違えていた。完璧に整理されて、自身の私物・香に心が落ち着く。従者たちにお礼を言ってソファーで寛ぐ。


「貴方達は変わりない?困った事や足りない物とかは無い?」

「はい!使用人用の部屋も環境よかったです」

「そうですね、私も大丈夫です」

「はい、我々も問題ありません」

「お気遣い感謝します」


良かった・・4人とも問題なさそうね。

早めに夕食を済ませサーシャと話しをするため、4人にはもう休んでも貰う事にした。


「サーシャ、居る?出てきて欲しいんだけど」

そう呼びかけると、少し間をあけて神妙な顔をして現れた。やっぱり様子がおかしいよね。


「ねぇ、ローラ・マグノリアを見たとき、サーシャの動揺が伝わってきたんだけど」

「……」

黙ったまま何も答えようとしてくれない。沈黙が続き、言うつもりはないのかと思ったが


「まだ…確信が持てないのだ。主に言う程ではない」

「…そっ、分かったわ」とだけ伝え、追及はしなかった。

やはりあの子には何かあるのだろう。殿下の周りを探りつつ、ローラ・マグノリアの事も調べる必要がありそうだ。


それからはサーシャの考えも借りて、殿下の身の回りの事や、サーシャは乗り気ではなかったがマグノリア嬢の調査について検討していると、あっという間に時間が過ぎた。


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