〜*第1話-4*〜
思考中人が近付く気配で振り向くと、侍女のエミリーが立っていた。
こんなに朝早くからどうしたのだろうか
そう訪ねると、今日から学園生活だという。
……え、待って。私これから学園に通うの?
学園生活なんて……いつぶりだろうか……
必死に思い出すと、合わせて嫌な顔を思い出した
「ロナルド・エクスタリア殿下…嘘でしょ」
私と家族を殺した張本人。
くらりと目眩がする。そうか…あいつは私の2個上の存在だったのか。
ロナルドが学園を卒業し、あの女と婚約発表をした後、冤罪をでっちあげられ私達は殺されるのだ。学園を卒業するまであと1年。
その間に散々言われていた婚約破棄を受け、関わりを無くせばアルベルティ公爵家は守られる。
一族崩壊は免れる!!
よし!と気合いをいれエミリーに準備を手伝って貰う
「まぁ、このお姿も素敵ですわ!お嬢様!」
最初は化粧も濃く、派手なドレスを着せようとしていたから、慌てて化粧も薄くし制服で行く事を伝えた。
普段着と制服を選べたし…白と黒を基調としたシンプルだけど綺麗な制服。
今までは派手にしていた化粧も薄くして、それに合うように髪もエミリーにセットしてもらい完成。
…派手でも地味目でもアメリアは綺麗ね
鏡に映る自分を見て心からそう思う。
公爵家に産まれこの容姿だ。富を名声もあったはずなのに、この子はどうして、あんなにロナルドに惚れ込んでいたのか不思議でならない。
我儘で横暴で嫌われ者のアメリア。
出来る限り、その汚名は私が消してあげる。
、