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死にたがりな悪役令嬢  作者: 緑茶
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〜*第4話-2*〜

その直後ビクッと身体が反応し目を覚ますと、月の光が室内を照らす自室だった。

ドクドクと速く心臓が波打っており、ゆっくりと息を吐きだす。


・・今までは何か夢をみた。とそのくらいの認識だったのに今回の夢は鮮明に覚えていた。

まるで現実で起きたかのように。

まぁ、この世界も未だに現実味ないんだけど。


『また壊れるかな』『裏切り者が居る』

不穏な言葉の数々。私が壊れるという意味?それとも・・この家が?


もしそうだったら・・?ゾクリと背が冷える


それは嫌だ。この家の人達を守りたいだけなのに。

布団をガバっと顔まで覆い再度寝ようと心みるもとても寝れそうになかった。


リリィが翌朝身支度の為にやってきたのだが、眠れて居ない事が分かったのか、心配しながら目元のメイクをより丁寧に行って貰った。


「今日はお休みされてはいかがですか?」


他の侍女の手を借りて制服のドレスに着替えていると、やはり心配なのか側で見守っているリリィにそう言われて苦笑いを浮かべる。


「心配しすぎよリリィ。大丈夫、本当に寝付けなかっただけだから」


そう、最近色々あって疲れているだけ。明日は休みだしゆっくり引き籠るとしよう。

身支度を整え、リビングに向かうと既に家族が全員揃っていた。


「おはよう、アメリア」


この穏やかな光景にホッと顔が緩む。

朝食を済ませ、お開きになるかと思ったがお父様が口を開く。


「アメリア、今日は陛下にお会いするが、昨夜も確認したが婚約破棄の件は言わなくて良いんだな?今日を逃すと暫く話は通らなくなるが」



お兄様から首の傷の件を知って以降、怒り狂う兄・父を宥めるのが大変だった。

チラッと兄に視線を向けると、やはり不服そうだ。

母に怒られて、ようやく落ち着いた2人だが。とても心がくすぐったくなった。


「はい、以前もお話しましたが、保留にしておいて大丈夫そうです。」


まぁ、近々殿下から陛下に婚約破棄の話がいくかもしれないけど。

あの二人は出会って恋に落ちるだろうし。


殿下より婚約破棄の話が来たらすぐに承諾するようにお願いもしてあるし。

その話をした時も、詳細を聞かせろと言われたが、何とか誤魔化せたけど。


通学の馬車に乗って、兄と2人で道を進む中でも不服そうな兄に声を掛けられる。


「最近殿下と仲が良さそうだな。アメリア」


足を組み不機嫌そうな態度を隠そうともしない姿に笑みが漏れる。

本心を隠すのが上手なくせに、こういう姿をみると年相応に見えてしまう。


「殿下にお願いされましたからね、友達になって欲しいと。お願いをされた期限が過ぎたら今度は落ち着くでしょう」


心配性な家族、特に兄には心配をさせたくないから嘘をつく。

本当は嫌で嫌で、嫌悪感でどうにかなりそうだけど。きっとこれを言うと兄はどうにかしようと画策してしまうだろうし。


私が我慢をする事で、うまく回るならそれで良い。

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