〜*第3話-13*〜
はぁ…どうしたものか。
ここで邪険にしては、二の舞になりかねない。
ただ、極力関わり合いたくない。
「申し訳ありませんでした…ご迷惑ですよね」
困ったように笑い、離れようとする姿に昔の自分と重なってしまう。
誰にも頼れない、哀れな過去の幼い自分。
「ローラ嬢、私で宜しければ一緒に行きましょう」
そっと腕を掴み呼び止める。
あー、本当馬鹿だなぁ。後悔するかもしれないのに
ローラ嬢を誘った事で、2人が心配そうに見ているが、文句を言わず付き合ってくれた。
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胃痛がする中、漸く昼食の時間になった。
「アメリア嬢」と呼ばれ、振り返るとロナルドの姿が。
ー また来たのか
以前はロナルドが来る度、きゃあきゃあ騒がしかった教室も、最近はロナルドが来る度、視線が集まり素敵ねぇ、と小声で言われる位に落ち着いた。
「殿下…またいらしたのですか」
今日はもう心労でいっぱいいっぱいだ。
ゆっくり過ごしたかったのだが。
「あぁ、テラスで昼食をと思ったのだが、調子が悪いのか?顔色が…」と言いながら伸びてくる手。
避けようとした所「すみません」と割って入る声
「朝は助けて下さり、ありがとうございました」
殿下が来た時は、誰も話しかけて来ないのだが、その事を知らないローラ嬢が話しかけてきたようだ。
「あぁ、君ですか。気にする事ない」
柔らかい笑みを浮かべる姿に、フッと鼻で笑ってしまった。もう既にフラグは立った。
惹かれ合うのも時間の問題だろう。さっさと付き合ってしまえ。
絶対に邪魔すること無くフェイドアウトするから。
「さぁ、アメリア嬢、医務室に行こう」
なんて思っていたのに、早々に私に視線を戻し差し出される手。
「え?」と間抜けな声がつい漏れる。
どういう事?ローラ嬢に惹かれてる筈では?
チラッとローラ嬢に視線を向けると、複雑そうな顔をしている気がする
…こっちは既に惚れている?ようにみえるけど
「ありがとうございます、殿下。医務室には私一人で行けますので。顔見知りのようですし、ローラ嬢を学園代表として、案内さしあげては?」
ニコリと笑みを浮かべ、その場を去る。
あぁ、本当に息苦しい空間だった。
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