*〜第3話-12*〜
「あ、あの」
アリス嬢達と移動中、背後から声を掛けられる。
振り向くと、頬を赤らめもじもじと立っているローラ嬢が立っていた。
こういう仕草が、庇護欲を掻き立てるのかしら、なんて思っていると
『不敬ですよ!平民上がりの分際で』『そうですよ、この方は、エクスタリア殿下の婚約者様なんですよ』
その言葉に涙目になりながら、ローラ嬢が謝って来るものだから、慌てて止めに入る。
「こら、そんな風に言ってはいけません。私は別に気にしていないのですから」
婚約者の事を否定出来ないのがもどかしい。
それにこんな場面をロナルドにみられて、勘違いなんてされたら面倒でしかない。
私の言葉に、シュンとする2人を宥めつつ
「まぁ、でも、私は嫌われているから、あまり関わらない方が良いですわ。」
アルベルティ公爵家の為にも。
ニコリと笑みを浮かべれば、また2人が騒ぎたてる
「そんな事ありませんわ!」
「そうです!最近は、アメリア様と話したいけど、近づけないって方々が大勢いらっしゃるんですから」
ちょっと待って、それ初耳なんですけど。
軽い目眩がおき頭を押さえる。平穏にこの学園を卒業出来るように頑張っているのに。
ややこしい事に巻き込まれてはたまらない。
後から、どんな噂が広まっているか確かめなきゃ。
「2人ともそれは言い過ぎよ。ローラ嬢気にしないで。婚約者の事も候補者の1人としてだし、話したい…という方々が居るかは知りませんが、仲良くしているのは、このお2人だけですから」
『アメリア様…!!』とキラキラした瞳で、私を見つめる2人。呆れつつも可愛く感じてしまうのは、幼い子供のように思ってしまうからか。
「それにしても、どうして私に声を掛けてくれたんですか?面識はありませんよね?」
本題に入ると、そわそわとして視線を外す。
…何か企んでいのか
「その…学園内で迷子になっている時、助けてくれた方が、アメリア嬢は色々教えてくれるだろうと、教えて下さって」
「はい?私がですか?」
一体誰がそんな嘘を…
「金色の髪をした、とても素敵な殿方でした」
もしかして…ロナルドの事かしら?
面識がないと、確かに見ただけでは分からないよね
、




