〜*第3話-11*〜
翌日から、ロナルドが私の教室に迎えに来て、テラスで昼食を一緒に食べたり、逃げられず一緒に過ごす時間が以前より格段に増えてしまった。
そんな日々が約1ヶ月続いた。
この人は何を考えているんだろう。以前の記憶を遡るも、こんなに執着された事はない。
...本当に何か企んでいるのだろうか。
「そんなに睨まなくても、そなたを傷付けるつもりはない。友人になりたいと言っただろう」
あまりにも、見つめすぎたのか、昼食を食べる手を止め、気まずそうな顔を浮かべるロナルド。
確かに、あれ以来会っても指1本触れられ事はない
「失礼しました。睨んだつもりはございません。殿下」
この人は信用なんて出来ない。絶対に私を裏切る人
そう思うのに、こうも弱った顔をされると、どう対応していいのか分からなくなる。
「アメリア嬢。その...以前のように名前で呼んでくれないだろうか。」
...困ったわね。親しくなるつもりは毛頭ないので、名前でなんて呼びたくない。
ー でも、ここで仲良い振りをしていれば、あの女が現れたあと、素直に身を引けば、家族の火炙りは免れるのでは?
いやいや、仲良い振りすらしたくない。
「恐れ多いですわ。もう婚約者でもない、ただの公爵令嬢如きが、殿下を名前で呼ぶなんて」
にこりと笑みを作り、飲み終わったカップをテーブルに置く。私の言葉に何か言いたげな表情を浮かべるも、何も言ってこない。
この人...こんなにも弱々しい人だったからしら。
「それでは、今日はこれで失礼致します。殿下」
だとしても、気を許す事は無いけれど。
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そして、その日は突然訪れた。
「初めまして。本日よりロータス学園に通う事になりました、ローラ・マグノリアです。宜しくお願い致します」
あの夢で見た、真っ黒なサラサラした髪と緑色の瞳。忘れる事等ない。私達が死ぬ事になった元凶の女がそこに居た。
孤児だったが、マグノリア伯爵の養女として迎えられたと、アリス嬢達が教えてくれた。
...この子を虐め、毒殺しようとしたアメリアは殺された。
でも、平民上がりの伯爵令嬢を毒殺しようとしただけ。どうして一族まで潰す必要があったのか。
アルベルティ公爵家は、王都の商団をまとめあげ、王族を除けば、権力・富は1番だ。そして、先祖からずっとエクスタリア王家に貢献している。
それなのにどうして、あんな結末になったのか。
ー 様子を見る必要があるわね。
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