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死にたがりな悪役令嬢  作者: 緑茶
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〜*第3話-8*〜

それから数日が経ち、学園での気になっていた視線も落ち着いて来た気がする。

最近は、わがまま姫、横暴な公女と言われなくなって来た気がする。


それもあってか、のんびりと自席で、家から持ってきた歴史書に目を通す。

もっとこの世界の事を知る必要がある。どうして私はこんな世界に送られる事になったのか。

しかし、どんなに調べても魔法については詳しく残っていない。それ所か魔法使いの事すら残っていない。


ー 情報が全く残って居ないし、魔法を使える者の仕業なのかしら...?


でも、魔法使いは居ないとされているし。

分からない事だらけだ。


それでも家に帰れば可愛い弟に、優しい家族が居る。

自分の家族で幸せを感じる事は無かった

だからこそ、あの悪夢を止める責任がある


「...嫌な家族だったら切り捨てて、こんな意味の分からない人生終えられるのに」


「...終えられる?」


つい口に出てたみたいで、その声に顔を上げる。

ー ヤバい。聞かれてしまった。


「あ、あら、アリス嬢にリーリエ嬢。どうしましたの?そんなに心配そうな顔をして」


ここ数日で、仲良くなった2人が心配そうな顔をしていた。しまった...油断してたな。


「...いいえ、アメリア様...大丈夫ですか?」


名前呼びを許してからは、距離が近付いているとは思う。

ー それでも、どうしても距離を作ってしまう。


「大丈夫よ、ありがとう」


そう言って笑顔を作る。

申し訳ない気持ちが無い訳じゃない。ただ思ってしまう。

この子達も何かあったら、簡単に私を裏切るんだろうと。


****


それからは、普通に話をしつつ過ごした。

「そう言えば、本日からアルベルティ小公爵様が、殿方の剣術を教えるのですよね!楽しみですわ!」


「是非見学したいですわね!」


「初めて拝見した時から、胸がドキドキしてますもの」


2人ともキラキラした目で、エリック兄様の話をしている。やっぱり有名な人なのね。

それに、他の令嬢達をこんな簡単に虜にするなんて。

我が兄ながら恐ろしい人だ。


「お兄様が聞いたら喜ぶわ」


どうかこの2人が、兄の毒牙に掛かりませんように。


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