〜*第3話-7*〜
「...ハリソン様は、毎日ここへ?」
「そうですね...忙しい時は変わりの者に頼みますが、基本的には私が来るようにしてますよ」
突然の話題変換に、何も言わず合わせてくれた。
ー 優しい人なのね。
「そうなんですか...。あの、またここへ来ても良いですか?お邪魔はしませんので」
せっかく見つけたオアシスだ。ダメだと言われたらどうしよう。ちょっと緊張する
水やりも終わり道具をしまう手を止め、私に視線を送る。
「勿論ですよ。いつでもいらして下さい。対してもてなせないけど、歓迎しますよ」
そう言うと紙で簡単にまとめられた、花束を手にこちらに向かってくる。
座る私の前にひざまつき、差し出される花束
「またお会い出来るのを楽しみにしてます。このような物しかプレゼント出来ませんけど」
「ありがとう...ございます。」
受け取るといい香りが広がる。
「ふふっ、ハリソン様みたいですね。この花からは優しい香りがします。またお邪魔しますね」
嬉しくてそう感想を伝えると、途端に顔を赤くして立ち上がるハリソン。
...褒められて恥ずかしかったのかな。
「ご令嬢...簡単にそんな事を言ってはいけない。勘違いさせる可能性がありますよ」
ー 勘違い?なぜ?
「分かりましたわ」と取り敢えず答えると、本当か?と少し疑う視線を向けられている気がする。
「さて、そろそろ私は失礼します。ご令嬢もそろそろ戻らないといけないのでは?」
「あ、はい。そうですね。行かないと」
立ち上がろうとすると、スっと差し出される手
「洗ったので手は汚れてないですよ」と言われつい笑ってしまう。
「ありがとうございます。ハリソン様。それと、もし手が土で汚れている位気にしませんよ?」
クスクス笑いながらそう言って手を重ねると、グッと力強く引き寄せられる
想像してたよりも、勢いがついていてハリソンに抱き着く形になってしまう。
「す、すみません」
「貴方は..本当に変わった人だな」
一瞬抱き締められたかと思ったが、スっと体を離される。聞き間違えかな?変わった人って言われた気がするんだけど。
「最後まですみません。ありがとうございます。またお邪魔しますわ」
お辞儀をして、返事も聞かずその場を離れる。
ー あぁ、バランス崩すなんて恥ずかしかった
、




