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死にたがりな悪役令嬢  作者: 緑茶
33/92

〜*第3話-4*〜

「これは、これは。崇高なるエクスタリア殿下ではありませんか。我が妹になにか御用ですか?」


相手を牽制しながら、アメリアに目を向ける

·····やっぱり顔色が悪いな。朝食もあまり食べていなかったからな。


それにしても……なんて格好で眠っている。

襲われたらどうするつもりなんだろうか。この姫君は


「……どうしてお前がここに」


キッと鋭く睨み付けられる。昔から少しも変わらない、敵意に満ちた瞳。

取り敢えずアメリアのこの姿は、この者にはみせたくない。


「私もここには入れますからねぇ。まぁ、それは殿下もご存知でしょう?……それより、妹から本日話がいっているかと…後日父から詳細は陛下に伝わるでしょうが。それを踏まえて、殿下はどうしてここに?」


「ーッ、その話なら承諾していない」


複雑そうな表情をする男を無視し、上着を脱ぎアメリアに掛け、そのまま横抱きをして抱き抱える。


「エクスタリア殿下…この子が貴方を愛してる間は勿論我慢出来ます。この子の好きなように支援するのが、私の役目ですからね。ただ、この子を傷付ける事があれば俺は貴方を許せなくなります。お忘れなきよう」


内心イライラが止まらない。アメリアのこの姿をみたというだけで、正直不愉快だ。


「……今回はこれで失礼する」


そう言うと案外素直に去って行った。

この場を去ろうと思ったが、手間が省けたな。

木にもたれかかって座り、寝かせたアメリアの髪を梳く。全くこのおてんば娘は、心配事ばかり増えてしまう一方だ。


「もっと…監視の目を増やすべきか」


なんて思っていると、魘されているのか徐々に呼吸が荒くなり、何か言っているようだ。


「……めんなさい、ごめんなさい」


ポロポロと頬を伝う涙。苦しそうな謝罪の言葉に胸が締め付けられる。

一体なんの夢をみているのだろうか。


「アメリア…泣かないでおくれ」


流れる涙を指で拭う

少しすると、うっすらと目を開き誰かの名前を呼ぶ


…誰だ?聞いた事も無い名前だ。


すると涙を流しながら愛おしそうに、俺の頬に手を伸ばし触れる熱い手の温もり。触れられた所に熱が籠る。


「貴方を愛してる。……愛してごめんなさい」


なんだ…王太子と婚約破棄したのは好きな人が出来たからなのか。


ーあぁ…この子にこんなに愛される男が心底羨ましいと思う。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 凄くお兄さんが気になりました。 早く続きを見たくなりました。 [気になる点] 王子と主人公は上手くいくのですか? ならなくてもいいのでお兄さんの絡み宜しくお願いします。 [一言] 応援して…
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