ー*2話-16*ー
それから更に1年の月日が流れた。
少しずつ、少しずつ恐怖を上書きするように、触れ合う時間を作っていった。
最初こそ、ガタガタ震えて直ぐに終わっていたが今では震える事は無くなった。
優しく優しく、ガラス細工を触るように、私が壊れないように毎回優しく触れてくれる。
「んっ、奏汰…」
奏汰の首に腕をまわし、ピタッと密着しながらキスを交わす。
ー気持ちいい
手が服の中に侵入してくるが、全く怖くない
「……奏汰…好き…大好き。抱いて欲しい」
もう恐怖は全くない。
そう伝えると、優しくベッドに横にされる。
「……本当に?大丈夫なのか?」
「うん、待たせてごめんね…ありがとう」
奏汰の頬を包み込み、顔を引き寄せキスをする
「あっ……あん、奏汰ぁ」
頭、胸、下半身、キスをされたり愛撫されるたび切なくなる。
「…っ、菜々美。ごめん、怖かったら言ってよ。ちゃんと止めるから」
そうは言ってくれるが、私の恥部に腰を擦り付け何とか我慢しているようだ。
「ううん、大丈夫…抱いて」
ギュッと握り合う、奏汰の腕に頬を擦り寄せる
それからは、頭が飛びそうになるほどの快感が身体を支配していった。
あの嫌悪の象徴だった、出入りする度グチュグチュとなる水音さえ、今は快感に繋がる
「ッ…菜々美…ありがとう。愛してる」
そう言って私に口付けをすると、奏汰が幸せそうに泣くから、私も涙が止まらなくなってしまった。
「うん、私も愛してる」
その後今までの分を取り返すかのように、互いが果てるまで何度も何度も求め合った。
この瞬間までは、こんな幸せがずっと一生続いていくんだと…そう信じて疑わなかった。
そう、あの日までは……。
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