〜*第2話-12*〜
「……神谷さんも変わらないじゃないですか。どうしたんですか?いきなり」
書類を持つ手に少し力が入る
何かやらかしてしまったのだろうか。
「んー、まぁ俺も変わらないけどさぁ」
ポリポリと気まづそうに頭を掻きながら、何か考えているようだ。
「そのー、見てて痛々しいっていうか、心配になるんだわ。毎日たんたんと業務を行い、人付き合いも言われれば参加するけど、自分からは絡まないだろ?」
「自分から絡めと仰っているんでしょうか?神谷さんがそう言うならそうします。ご心配おかけしました」
人付き合いなんて不要なのに。
お辞儀をし足早にその場を後にする。定時を過ぎている事もありオフィスには人が余り残っていない。
ー早く帰ってゆっくりしたい。
「ちょっ、違う違う、そう言う事を言いたいんじゃなくて。神崎!」
グッと腕を捕まれ後ろに引かれる。
その瞬間あの日な光景がフラッシュバックする
途端に息が乱れ、顔から血の気が引いていく。
「……離して、下さい」
「あ、すまん」
直ぐに手を離してくれたので距離を取る。
「神崎…本当にすまない。大丈夫か?」
「はい…大丈夫です。申し訳ありません」
ー 情けないな…本当に
こんな自分が大嫌いだ
「よし、お詫びに今日飯を奢る!その資料まとめるのは明日俺がするから行くぞ」
「いえ、そんな必要」
「……頼むよ。お詫びしたいんだ」
そんな弱々しく言われたら、拒否出来ないよ…。
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