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死にたがりな悪役令嬢  作者: 緑茶
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〜*第2話-5*〜

いやいやいや…だとしても!あの女が現れたら同じ結末になるんだから、今のうちに婚約破棄をしてた方が後々楽だよね。


「あら、申し訳ありません。言い間違えましたわ。てっきり殿下も同じ気持ちだと思って先走ってしまったようです」

「この状況でよくも、そのような言葉を並べられるものだな。」


小馬鹿にしたような言い草に怒りゲージが上がるのはしょうがないと思う。

我慢よ…ここは冷静に。ここで切れるとあの時と同じ事が起こるかもしれない。


「では、エクスタリア殿下…貴方は私と居て楽しいのですか?顔を合わせる度に悪態をつかれ、私を嫌っておいででしょう?」


グッと近寄るとナイフが首に少しだけ食い込む感覚がわかる。流石、切れ味は主人と同じくらい鋭いわ。

危険と踏んだのか、ナイフを私の首元から急いで離す


その直後わかりやすいくらいに、身体を硬直させている。


ーあ、首元から何か垂れてきてない?もしかして…

確かめる為に指でその箇所をなぞると、指が赤く染る


その光景に『きゃー!』とテラスのメイドから声が上がる。


ーちょっと、そんな大袈裟な!

その姿に私が困惑する。周りの従者、騎士達までもが慌て始める。


「落ち着いて下さい。こんなのかすり傷ですわ。直ぐに治りますから」


ボタンの代わりに付いている、胸元を絞るためのリボンを解き首に巻き付けならが落ち着くよう指示を出す。

その為、若干胸元が開いてしまうが、大丈夫だろう


『しかし、お嬢様!』『い、医務室に行きましょう』

近寄ろうとするメイド達を制し、ロナルドに視線を向けるも、まだ硬直していた。


ーこの隙に逃げるか


「エクスタリア殿下。もう私がここに来る事は無いでしょうから最後に…。よき国王になられる事を、心よりお祈り申し上げます」


その言葉に我に返ったのか「アメリア嬢!待つんだ!」、と背を向け歩き始める私に向かって呼び止める声がするが、そんなもの無視に決まっている。

今更私の名前を呼ぶだなんてね。


ーひとまずこれで、婚約破棄ミッションはクリアよ。


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