〜*第2話*〜
『ごきげんよう』
『聞きまして?この間首都に……』
煌びやかなドレスを着る者、私と同じように制服で通っている者で、そこらじゅうごったがえしている
前世では考えられないほど豪華な学園。
ーここは貴族や王族が通うロータス学園
…あぁ。本当に憂鬱だ。
昼間の事を考えるだけで胃が痛いのに、それ以上に私は同級生達に恐れられている。
「ごきげんよう、皆さん」
極力笑みを浮かべ挨拶を交わすと、一瞬にしてざわつき始めた。
ーえ、なに?私何かやらかした?
「アルベルティ公爵令嬢でいらっしゃいますの?」
その声に振り返ると、恐る恐るというように同じクラスの2人の令嬢が話しかけてくれたようだ。
ー名前は確か…
「アリス嬢にリーリエ嬢。そうなのだけれど…何だかいつもより、遠巻きにみられているような」
その発言にさらに周囲がザワつく。
何?一体何にザワついているのよ
「それは…仕方が無いことかと。」
「そうですわね」
え、なに?私そんなに嫌われてるの?
少しだけショックを受けていると
「あ、申し訳ありません!悪い意味ではなくて」
「そうです!そうです!今日のアルベルティ公爵令嬢の雰囲気がいつもと違い、素敵だからですよ!」
ー慌てて訂正きてくれているが、ちょっと?いや結構?失礼な事言ってるんだけど。
それに気づいたのかハッとして、慌てて口を押え「申し訳ありません、そんなつもりは、」と頭を下げながらカタカタと震える、失言をしたリーリエ嬢
記憶を取り戻す前のアメリアだったら、もしかしたら怒っていたかもしれないわね。
でも私はそんな必死な彼女の姿に「ふふっ」とつい笑い声が出てしまった。
笑い声が聞こえたのか、恐る恐る顔を上げるリーリエ嬢の頭を撫でる。
「ありがとう。褒めてくれたのでしょう?嬉しいわ」
「……!?」
緊張してたのか、顔を真っ赤にして固まるリーリエ嬢
「さて、そろそろ行きましょう。授業が始まりますわ」
この話は終わりだとばかりに、ザワつく周囲を無視してクラスに向かう。
ーまぁ、ほっとけばその内慣れるでしょ
それが大きな勘違いになるとは知らずに…。




