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機械人形《マシンドール》

作者: takechan
掲載日:2022/02/16


 何もかも全部くだらねぇ。


 恋愛なんてめんどくせぇ。


 いずれ等しく愛着失う。


 温もりを、求める事にも金が要るこんな世の中じゃ。


 賞味期限切れの名言なんて聞き飽きたさ。


 あぁ、いずれ冷める病熱が自分のせいになるのなら。


 知らねぇ内に死んでねぇかな……


 いつだってあの日を超える明日を探して、息継ぎだけの今日が過ぎゆく。


 終わりに向かっていく明日を、笑って迎える意味など無いと。


 吐いた唾に足の踏み場を無くしてる。


 今宵もベッドと毛布の間に体を挟み込んでは、ブルーライトと電子音で重い灰色を紛らわす……






 現れたるは永遠の泡沫(うたかた)


 未完の幻想移ろうさなか。


 (たお)やかな黒髪と揺るぎない恵比須顔(えびすがお)


 融解していくこの心。


 演算された仕草で憧れ続けさせてくれ。


 都合のいい言葉で(もてあそ)んでくれ。


 36.5度のプラスチックで優しく包み込んでくれ。






 うつら移ろう夢現(ゆめうつつ)


 余熱頼りに仮面を被った。


 八方美人振りまく愛想笑い。


 十全十美(じゅうぜんじゅうび)尽善尽美(じんぜんじんび)に何の価値が?


 称賛も社交辞令もくだらねぇ。


 何だかんだ新しい。何だかんだ古臭い。そんな浅はかな繰り返し。


 風化した怒りの矛先も判らずに、70億の(せめ)ぎ合いをせせら笑うケセラセラ。


 泥濘(でいねい)に沈む生き地獄。


 面影だけを今日も頼りに。







 瞳を閉じれば、黄金比の姿態(したい)で踊り子。


 擦れた(きぬ)が無機質に、孤独と静寂を慰め続けた。


 またこの夜だけが酸素をくれる。


 誘拐してくれ心ごと。


 刃渡り5センチメートルの眼差しでこの胸を射止めてくれ。






 生あるものはいずれ朽ちる。


 如何(いか)な才もいずれ枯れる。


 拾い集めて(こぼ)れ落ちる。


 忘れる度に落ちる堕ちる……






 全て知るには短すぎて、何か成すには短すぎて、惰性に任すにゃ永すぎる。


 この人生に迷う事すら滑稽ならば、君が答えであってくれ。


 世界は有機物に優しくないから、変わらぬ君に惚れさせてくれ。


 電池を作るくらいなら、きっとずっと出来るから。


縋り頼り導かれたい。

愚かしいヒトゴミではなく、無駄を排斥したマシンドールに。


デトロイトビカムヒューマンの実況見ました。

人型アンドロイドの誕生により人同士の恋愛が失われていく未来。という所から着想を得ました。


仕事や生活に追われなくなった人類が惰性で生き続けるには限界があるのではないだろうか。

届かない憧れを見ないと自分を保てないのではないだろうか。


お読み頂きありがとうございました!

面白かったらブックマーク、高評価、感想等よろしくお願いします!

他にも短編小説などをいくつか投稿しているので、そちらも見ていって下さると嬉しいです!

Twitter→ https://twitter.com/zKbUyzyfm1sYQvw

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