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月光伝  作者: 恵梨奈孝彦
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すぐそばにいるのに

【3場】 ステージ

    BGMに乗ってダンサーたち、姫子、ユメオ、歌いながら踊る。センターに姫子。ユメオはあちこち動き回りながら姫子にちょっかいを出し、適当にあしらわれている。曲に乗ってダンサーたちが退場していく。曲が終わり、ユメオと姫子が対面したとき、ユメオの後ろからアキラがユメオのズボンを下ろす。姫子、ユメオを平手打ちにする。

プロデューサー「カーット! いいよ、みんな!」

姫子  「(ユメオに)何してるのよ! 変態! 汚いモノをあたしに見せるのがそんなに楽しいの! どこが芸人だ! おまえの芸はそれだけなのか!」

プロデューサー「まあまあ、面白いんだからいいじゃない」

姫子  「(プロデューサーに)あたしはもう、こいつと一緒に出ないわよ!」

プロデューサー「それは…、あんたが決められることじゃないね」

    姫子、キッとプロデューサーをにらむと、上手に退場していく。

プロデューサー「おいっ、姫子、ちょっと待ちな」

プロデューサー、追いかけるように上手に退場。ユメオ、ため息をつく。下手に退場。

シゲト 「何か、気がめいるなあ、おれの兄貴のアキラ」

アキラ 「いつものことだ、おれの弟のシゲト」

シゲト 「あのユメオの奴も、毎日毎日あんなことばかり言われてよくウツにならないもんだ」

アキラ 「あのなあシゲト。おれたちは局の人間、つまりサラリーマンだ。そんなことを気にする必要なんかない」

シゲト 「だけどさ、アニキ…」

アキラ 「ユメオにしたって、自分が芸人としてとうに旬をすぎてるってことはよくわかっているはずだ。それでもこの世界にしがみついていたいんだろ。仕事がなくなるまでやるつもりだ」

シゲト 「だけどこんなもの毎日見てたらこっちがまいっちまう」

アキラ 「スタッフとタレントは、たとえすぐ近くにいたとしても住む世界が違うんだ。消えるタレント、残るタレント、新しいタレント。定年まで会社にいるおれたちが気にすることはない」

シゲト 「それにしてもやってることがバカバカしすぎるよ。ユメオも、おれたちも」

アキラ 「どんな内容を企画するかはプロデューサーの仕事だ。おれたちは言うことを聞いてればいい。ほれ…、行くぞ!」

    アキラに促されてシゲト、上手に退場。黒子が折りたたみの机と椅子を舞台の中央に設置する。暗転はしない。

【4場】 楽屋

    下手から、姫子、続いてプロデューサーが登場。

プロデューサー「(後ろから声をかける)まあ、座りなさい」

    姫子、不承不承座る。

プロデューサー「あんたたちがわたしの番組をどう思ってるか知らないけれど、多くの人に楽しんでもらっていることはたしかだ」

姫子  「あのですねえ、そういうことじゃなくて、さっきユメオがあたしにやったことはセクハラですよ、セクハラ!」

    間。

プロデューサー「よし、これでいこう!」

姫子  「えっ?」

プロデューサー「(下手に向かって叫ぶ)楓! アキラでもシゲトでもどっちでもいい!」

    シゲト、下手から登場。

プロデューサー「ユメオのポケットに、ナイフを入れておけ」

シゲト 「え? 何のためにですか?」

プロデューサー「おまえが知る必要はない。やれ!」

シゲト 「はいい!」

    シゲト、下手に退場。

姫子  「何をするつもりですか?」

プロデューサー「セクハラドッキリ企画」

姫子  「なんですかそれは…」

プロデューサー「ユメオがあんたにセクハラをしたと濡れ衣を着せて、あいつがあわてふためく様をカメラに収める。さんざん脅かした後にドッキリだとバラして、世の男どもにセクハラの恐ろしさを警鐘するという企画だ。バラエティーでありながら社会問題を扱っている。なお、この企画は男性スタッフにも伝えない。彼らの表情もカメラに収めて、男どもの人権意識がどの程度のものかを問いかける」

姫子  「あたしはあいつに体を触らせたくありません」

プロデューサー「そんなことはさせない。あいつがあんたの楽屋に忍び込んで、自前の服を切り刻んだということにすれば…」

姫子  「同じことです」

プロデューサー「あんたに、企画に口を出す権利はない」

姫子  「これはですね、あたしの商品価値に関わる問題です。あたしは女優です。女としての格が必要なんですよ。たとえ仮にであれ、あいつにそんなことをされたなんてことなったら、あたしのランクはどうなるんです? 二度と映画の仕事なんか来なくなりますよ!」

    間。

プロデューサー「(姫子を睨みながら)シゲト!」

    シゲト、下手から登場。

プロデューサー「(姫子を見たまま)スパイダーを呼べ!」

    シゲト、返事をして下手に退場。

プロデューサー「本当は、あんたみたいな女優さんにやってもらいたかったんだけどね…」

    スパイダー、下手から登場。

プロデューサー「(スパイダーに)あんたに、セクハラドッキリの仕掛け人をやってもらう。あんたの演技には疑問があるから、姫子を同席させて、ユメオがあんたにさわったってさわがせる。細かいことは打ち合わせの時に」

姫子  「(スパイダーに)悪いわね。あたしがそんなことをするわけにはいかないから…。いつかの告白ドッキリではユメオの奴、途中から本気にし始めたから大恥かかせてやったわ。あいつがあたしを女だと見ているだけで、あたしの格が危うくなるからね…」

スパイダー「(姫子に)都島さん、わたしはプロレスラーです。女としての格なんかどうでもいい。(プロデューサーに)しかし、私達にとっていちばんいけないのは、『素人の男に負ける』ことです。わたしたちの主な観客は少女たちです。たとえ自分が男たちに力で敵わないにしても、そうでない女もいるということを感じたいんです。もし『男に負けた』レスラーが、女どうしのリングでどんなに過激な戦いをしても、そんなものを観たがる人はひとりもいないでしょう。わたしの商品価値がゼロになります」

プロデューサー「ユメオも一応プロだ。そのへんはわかっているよ。適当に動けなくなるような技をかけてくれればいいんだ」

スパイダー「むろん、万に一つでもあんな奴に負けるとは思いませんが、私は万に一つでも負けられないということはわかって下さい」

プロデューサー「…たとえ落ち目の芸人であれ、ケガをさせたりしたら、あんたはタレント業どころかプロレスラーでもなくなるよ」

スパイダー「もし私が芸人に叩きふせられたら、すでに崩壊しかけている『女子プロレス』というジャンルそのものが消えてしまいます。お世話になったプロレス界のために、やらなければならないことはわかっています」

プロデューサー「ふん。どいつもこいつも…。この企画の意味がさっぱりわかってない! これはドキュメントなんだ! 女なら誰でも男たちの不躾な視線や態度を不愉快に思ったことがあるはずだ。バカな男たちへの啓蒙であるだけでなく、売れない芸人への救済措置でもある。ユメオがこの世界にしがみついていたいんだったら、ギャラのぶんだけの仕事はしてもらう。たとえそれが尊厳を切り売りすることであってもな! おまえらも同じだ! 企画についてどんな感想を持とうが勝手だが、私は撮りたい画はどんなことをしても撮る! わたしは今までそうして勝ってきた…。これからもそうする! わかったか!」

姫子  「はい…」

スパイダー「…はい」

プロデューサー「ユメオは自虐ネタでそこそこ売れたが、いつまでも自虐ばかりしている奴を誰が見たがるか。自分を笑うことはしても他人を笑おうとしない。できるはずのことをやろうとしないんだ。死にものぐるいで努力して叶わないことはない。叶わないってことは努力してないってことだ! おまえらもこの世界にいたかったら、なんにでも挑戦することを忘れるなよ!」

姫子・スパイダー「はいっ!」


プロデューサー 歌「負けないで」を歌う。


休憩


二幕

【5場】 教室

     李香子と三男、座ったまま板付き。三男、A4用紙の束をめくっている。

三男  「うーん…」

李香子 「ごめんね、こんなもの読ませて…。李徴には詩を作る才能があったけど、あたしにはないんだ。よく勘違いするんだよね。字は誰でも書けるから、文章になっているような気がしちゃうんだ…。やっぱり今度の台本はあんたが…」

三男  「まだ何も言ってないでしょ! ただ…、このままじゃ上演するのに難しいところがあるね」

李香子 「(急に怒り出す)なぜ! そんなに長くないし、場転も多くはないし、お客さんを待たせない工夫もしてあるよ!」

    李香子、袋からアメを出して舐め始める。

三男  「この、テレビ業界の内幕暴露的な感じとか…」

李香子 「コンビニ本とかにも書いてあるし、番組の中でもよくそんなことを言ってるし…」

三男  「自分たちが作った組織に人権意識がないことを自慢して、どこがジャーナリストなんだろう…。まあ、それはいいや。そのアメ一個くれる?」

李香子 「あんた、さっき末子に『チョコレートあげる』って言われてたでしょ!」

三男  「結局もらってないよ…。それに、アキラとシゲトの名前を、いかにも説明っぽいセリフで言わせてるけど…」

李香子 「なるべく早く、キャラクターの名前を観客に伝えなきゃならないでしょ!」

三男  「ならなんで、プロデューサーには名前がないの?」

李香子 「誰も名前で呼ばないじゃん」

三男  「安直だけれど、他の登場人物には名前がつけられている」

李香子 「安直て…」

三男  「これ、国語の授業中に名前考えたよね…」

李香子 「…ばれたか」

三男  「みんな『東下り』からとられてるね。だったらこの『プロデューサー』にも適当に名前をつければいいのにそうしてない。全く作者に愛されてないような気がするんだ。というよりむしろ、作者から憎まれているような…。姫子やスパイダーとそれほどキャラが違うようには見えないけど」

    ステージの明かりが消え、三男と李香子にスポットが当たる。下手にスポット、その中にちがや。


    ちがや「紅蓮の弓矢」

 「踏まれた花の~黄昏に緋をうがつ…」まで歌う。


 

李香子 「(「紅蓮の弓矢」という歌詞をちがやが歌おうとした時、憎々しげに叫ぶ)あたしは、ポジティブな奴が大っ嫌いなんだ!」

    BGM、止まる。

三男  「さっきも蓬野さんにからんでたけど、ああいうのはよくないよ…」

李香子 「あの子とはね、こんなことがあったんだよ」

ちがや 「(客席側を見て)なに、どうしたの。なんか暗いよ、言ってみなさいよ」

    間。

ちがや 「『言いたくない』って…。さびしいなあ。それじゃあたしを信用してないみたいじゃない…」

    間。

ちがや 「ああさびしいなあ…。さびしいさびしい。李香子に信頼してもらえなくてさびしい…。言ってごらんよ、きっと楽になるよ」

    間。

ちがや 「(怒った声)なんてこと言うの…」

    間。

ちがや 「世の中にはねえ、生きたくても生きられない人がいっぱいいるんだよ。あたしのお祖父さんの友達で『おれは戦争で人を殺した。生きる資格なんかない。死んだら救われる』って言ってる人がいる。だけど、あんたそんなこと何もないじゃない!」

    間。

ちがや 「(おだやかな声)そう。わかってくれたんだね。ありがとう。あたしも厳しいことを言った甲斐があったよ。これからも何かあったら相談に乗るから。いつでも言ってきていいよ、元気出してね」

    間。

    一度スポットが消える。スポットがつく。末子が上手側を向き、ちがやが上手側を向いて向かい合っている。李香子、下手を睨んでいる。

ちがや 「この間李香子がね、あたしに相談しにきたんだ…」

末子  「へえ、珍しいね…」

ちがや 「なんだか、『死んだ方が楽なんじゃないかって思っちゃった』とか、甘ったれたことを言ってたんだ…」

末子  「はあ…」

ちがや 「適当に励まして帰したけど、女の子って、自分を悲劇のヒロインにしちゃうところがあるんだよね…。李香子も、顔を見たら元気そうに見えたけど本当はそんなこと考えてたなんて…。『死ぬ』とか言ってる奴に限って死なないんだ。『死なないで』って誰かに言ってほしいだけなんだよ。まあ、この間はあたしがそう言ってあげちゃったけど…。そんなことを考えている女がいるから、いつまで経っても男と女が対等になれないんだ!」

末子  「それはまた、別の話だと思うけど…」

ちがや 「あたしは悲劇のヒロインなんかにならない。誰にも甘やかしてほしいなんて言わない。李香子の家はお母さんがいないけど、そんなの今時珍しくない。あの子はね、自分だけがそうなんだって勘違いしてるんだよ!」

    ちがや、立って下手の方に退場。末子、上手でにらんでいる李香子に向かって手を合わせて頭を下げ、立って下手に退場。

李香子 「マイナス思考はよくないとか言うけれど、自分がネガティブな発言を聞きたくないだけなんだ。『死ぬって言ってる奴に限って死なない』とか言っているけれど、そんなことを言ってる奴が、どれくらい本当に死んだ人を見たことがあるの? 何人? 何十人? 残念だけどその程度じゃ一般論を導くには数が足りないね。『死ぬって言って死んだ人』だってたくさんいるかもしれないじゃないか! 要するに自分の都合なんだよ」

三男  「そうかなあ…」

李香子 「だけどあたしに言わせれば、全体集会で学校に呼ばれた人からサクセスストーリーを聞かされる方が、よっぽどイライラする。ちがやも同じだよ。あいつは結局、あたしを自慢話のタネにしたんだ! 」

三男  「まあ…、女の子って大変だね…」

    間。

三男  「…ごめん。今のは差別発言だったかな? だけど女の子の書く台本って、『女が男をやりこめる』とか、『女が男をやっつける』とかそういうのが多いけど、これはそうじゃないなと思って。この『プロデューサー』が男性でもストーリー上なんの問題もないはずなのに、どうしてかなと思ったんだ」

李香子 「…あんた、生まれ変わるんだったら男がいい? 女がいい?」

三男  「どっちかっていうと、ナマケモノがいいな」

李香子 「あたしは、女には絶対生まれたくない!」

    ステージのライトが消えて下手にスポット。露子、ジャージを着て立っている。

李香子 「あたしの小3の時の担任に、山木露子っていう教師がいたんだ…」

露子  「(やさしげな声)蝶野さん、おいしいから食べてごらんなさい。先生にだまされたと思って。本当においしいから…」

    間。

露子  「(だんだんイライラしてくる)蝶野さん、おいしいって先生が言っているのがわからないの? 無理にでもわからせてあげなくちゃならないのかしら?」

    間。

露子  「(完全に怒っている)泣くのはやめなさい! 泣けばいいと思ってるの? バナナが泣くほどいやだって言うの! このバナナを作ってくれた人に失礼だと思わないの! おいしいって言ってるじゃないの! ほら口を開けて!」

    末子、宙にバナナを突き刺す。

露子  「(全身を震わせている)えづくな! 吐くなぁっ! あんたが今無駄にしたバナナさえも食べられない子が、世界中にどれだけいるか知らないからそんなことができるんだよ! おまえは本当に人間のクズだ! あんたが、床に落ちたこれを食べない限り、あんたの班は全員家に帰さないからね!」

    あちこちから「これ食べるの? 気持ちわるーい」「なんでもいいから早く食べなさいよ!」「あたしはね、すぐに帰ってピアノのお稽古に行かなきゃならないんだ! こんなことしているヒマはないんだよ!」などといった声。

    スポットが消える。

李香子 「何を『おいしい』と感じるかは人それぞれだ。『義務だから食べろ』ならともかく、『おいしいから食べろ』と言われるのは納得がいかなかった。飢えた子供たちがいる国にバナナがなくて、日本にバナナがあるのはあたしのせいじゃない。『お客が残すほどの量を出すのが礼儀』だっていう国もある。あの先生は『そういう国の人はみんな人間のクズだ』と言っているのと同じだ」

三男  「そうかなあ…」

李香子 「その先生の『教育方針』の『おかげ』で、あたしは班決めのとき、誰からも同じ班になることを嫌がられた。このことはこれ以上話したくないね」

三男  「話したくないことはいいよ…」

李香子 「話したくなったら言うよ」

三男  「無理に話さなくてもいいよ。何だか胃にキそうだし…」

    三男、自分のみぞおちのあたりを撫でる。

李香子 「班を決めるとき、あたし一人だけ誰からも声をかけられなくて、山木には『自分から声をかけろ、いくじなし』って怒鳴られて…」

三男  「うう、さっき食ったワラジメンチカツが…」

李香子 「残念。せっかくアメちゃん一個あげようと思ってたのに…。(急に怒り出す)あんたさっき、コロッケって言ってたじゃん! 末子にウソをついたの!」

三男  「天野さんがコロッケの話をしたそうだったから話を合わせただけだよ」

李香子 「あたしはね、ウソをつかれたと思うと寒気がするんだ!」

三男  「それも病気だ」

李香子 「芸能人がテレビで口パクして、歌ってるフリをするのは許せない!」

三男  「歌ってるように見えればおんなじでしょ…」

李香子 「給食の時間は地獄だった。李徴は『おれの中の人間の心がすっかり消えてしまえばしあわせになれる。だのにそのことを、このうえなく恐ろしく感じているのだ』と言っている。だけどあたしはあのころ、『自分がいつかすっかり消えてしまう』ことだけが唯一の救いだった。今でもそうだけれど、大人たちは『今はまだ甘やかされているけれど、社会に出たらこんなものじゃない』と小学生のあたしにも言っていた。今でさえ地獄なのに、わたしは今以上のひどい所に放り出される。それをどうすることもできない! だけど永久に続くわけじゃない。『自分がいつか死ぬ』と考えることによってだけ、あたしは毎日を繰り返すことができた。あたしはいつのまにか、何をするのにも最悪の予想をするようになった。『どうせダメだろう』『どうせうまくいくはずがない…』こう考えることによって、うまく行ったらラッキーだったと思えるし、うまくいかなかったらそんなものだと思えるようになった…」

三男  「…だけどさあ、いつもいつもそんなこと考えてたら、気が滅入るでしょ…」

李香子 「しょうがないよ、あたしの人生にいいことなんかあるわけないんだから」

三男  「…どうして?」

李香子 「あたしはね、罪でできているんだ…」

    李香子、立ちあがって歌う。

李香子 「(アカペラでゆっくり)紅に染まったこのおれを慰める奴はもういない…」

    三男、立って歌う。

三男  「(アカペラ。寂しげに)…おれが見えないのか。すぐそばにいるのに」

    「紅」前奏。

      

暗転  「紅」英語の歌詞の部分を歌う。



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