4の目
今日も快晴です!
さっさと自分に出された宿題を終わらせました!
いつもより早く終わらせたので家庭教師の方は唖然としてましたがそんなことは知りません!
セディーに会いに行きます。
ここ何日か会っていますがセディーはとてま不思議な子です。ボーとしてる事が多いのですが。電波なのか危険な事に突っ込んでいきます。
昨日も怪我してきました。
もちろん治しましたけど。
私は早々セディーのお医者さんになりそうです。
「ラフィーがいるから安心して向かって行く、今までやりたかったけど我慢してた。」
そのまま我慢してて下されば良かったのです。
「ラフィー今日は何するの?昨日は罠はり。一昨日は落とし穴づくり。今日は何?」
そうですねぇー、あ、内緒にしてましたが私の事話して見ますか!
「セディー、セディーはキモいの大丈夫ですか?私の秘密を教えようと思うのですがキモいのです。」
百々目鬼の腕とかキモいだろ。私はそう思う。
「ゴキブリの大群以外なら平気。あれダメ。」
「それ私も無理ですね。確かにそれと比べると可愛いもんです!じゃあ話しますね!
私、人間だけど人間じゃないんです!」
「人間じゃない?魔物なの?」
「違いますよぉー!私は、妖怪なのです!あやかし、物の怪、そんなので呼ばれる種族なのですよ。
妖怪は人とは異なる存在なのです。人が陽なら妖怪は陰です。そんな陰である私は前世百々目鬼と九尾のハーフさんなのです。百々目鬼は無数の目を持つ妖怪で九尾は9つの尾を持つ強い狐さんです!」
「へー、そうなんだ。で?」
「で?」
「能力とかないの?」
「ありますよぉ!今は布してないけど私目が見えないのですよ!目の中覗いてみてください目線合いませんから。」
「あ、本当だ何も写してないや。で、能力は?」
「へへーん、聞いて驚け、ハーフの私は百々目鬼の無数の目と九尾の妖力が使えるのだ!まぁキモいのは百々目鬼の目なんだけど見る?」
試しに聞いてみたらコクって縦に首を振られました。なので、腕の包帯をとって全ての目を開眼させる。
「体洗うとき目に入らないの?その目何が見えるの?」
「お風呂の時は泡が入ったら私が死にますので閉じていますよ、この目は何処でも見れますよ!見ようと思えば、今見えるのは暗殺者が罠に引っかかってる所ですね。無数の針金を仕掛け魔法を仕掛けたところです。あれは死んでますね。情けない。」
「え、それ見たい。子供のおもちゃに引っかかって死ぬとか間抜け。」
おもちゃにしては悪意しかないですけどね。
「見ます?百々目鬼の手の目を目に当てれば共有できますよ。」
「本当だ、間抜け。もう少し工夫できるな。もういいよ。凄いねその目。いいね。また今度見せてよ。」
目や死体を怖がらないどころかこの積極的さ。
この子大丈夫かしら?お母さん心配だわ。
「ラフィーから生まれた覚えはないよ。」
「あら、声に出てましたか。」
とにかく秘密を打ち明けられてスッキリしました。
一人だとモヤモヤしてたんだよね!
「ラフィーも秘密話してたし、僕の話もする。
そうだね、面白いよ。僕は先祖返りで竜人が少し入ってるんだ。それと僕の父はグルベール家当主なんだけど女癖が悪くてね。母が僕を産む前に今の継母が来て子供ができたって騒いでてね。その時継母を愛してたらしい父は産ませたんだ。で、気を病んだ母は僕が生まれた代わりに死んで今の継母は自分の息子を後継にしようと僕を暗殺しようとしてる。義兄は僕と仲良くしてくれていてどうにか義兄のおかげで逃げてるけど。」
重いですな。そして継母が面倒くさい。
それに竜人だから目の下に鱗が見てるのですね。
「あれですね。私なら即脱出しますね。しないのですか?」
「言ったじゃん。面白いって。僕が無傷で帰ってきては悔しそうな顔をするし送った暗殺者が帰ってこないとこっちを恐ろしい物を見た顔で見てくるんだ。その変化が楽しくてついついやり過ぎちゃう。」
ポジティブだなぁ。
てか、私もその顔見たいわ。
「今日は覗いていい?私もそれ見たい。」
「ん、見れるなら見てみるといいよ。後で感想聞かせてね?」
感想も言わなきゃいけないのか、面倒だな。
「了解なり。」