3の目
やっと家族以外の人!
私の好きな性格にしてあります←
私も7歳になりました!
え、早い?子供の成長は早いものですよ!
魔法も使えるようになりました。
私は妖怪ですので妖力を持っています。魔法もそれだと思っていたらあら不思議。体の中に妖力とは別の魔力がありました。
使おうとしても妖力の方が勝ってしまいなかなか使えなかったのですが魔力量も上がったらしく今では普通に使えます。
街にもあれから何度か行き今では一人で行っても大丈夫なまでになりました。
お兄様も学園へ戻りあと一年で卒業します。
今日はベリベルスト領内の北に行きたいと思っています。北は森で魔物も出るので危険だから行ってはいけないと言われているのですがバレなきゃ心配ないのです。
鞄に林檎とお菓子、飲み物、ナイフを入れていざ出陣!
森までは結構遠かったですがそこは九尾の力でホイッとして来ました。
森の中は結構暗いですね。
百々目鬼の目で見る景色は色位な角度から見えるので面白いです。
あれ?あんな所に男の子がいますね。
ふむ、うずくまってるのですが何をしてるのでしょうか?
「何してるのです?」
男の子が一瞬ビクッとしてこっちを振り返った。
わぉ、綺麗な子ですね。
肩で青い髪を斜めに流し、鼻筋も通っていて金の目はキリッとしています。
「……ゲガをして動けない。」
確かに近づいてみてみると足がやられてますね。
何かに引っかかれたのか切り裂かれてますし。
よくこれで泣きませんね。
「ちょっと動かないでくださいよ。治します。」
傷口に手を当てる。
日本語で「菌を殺し、傷をなくす」と唱えるとあら不思議傷は全くなくなった。
「……傷を魔法で治せるのか?凄い、ありがとう。」
無表情の癖に声に感情が出ているとかナニソレ可愛い。
「どういたしましてですよ!所で何でここにいるです?ここはベリベルスト領北森ではないのです?」
「?ここはグルベール領南の森だよ。ベリベルスト領は隣。」
あら、いつの間にか隣の方まで来ていたらしい。森で繋がってるのね。
「あら、じゃあ帰らなくちゃ。隣の領に無断で入ったと知られたら怒られちゃう。」
お母様とお父様は起こると怖い。
ここに来てるのも内緒にしてるのに怒り2倍とかこわっ。
「大丈夫だよ。僕が許すよ。僕の名前はセディール=グルベール。8歳だよ。よろしく。」
「よろしく!私はラフィーナ。ラフィーナ=ベリベルスト。7歳!隣の両解禁ね!また来たいわ、来てもいい?来ていいよね?まぁ許してもらわなくても来るけど!あ、セディーって呼ぶね!」
「そんなにまくし立てなくても来てもいいしそう呼んでもいいよ。僕ラフィーって呼ぶね、友達できて嬉しい。この森危ないから内緒で来てるけど。危ないと余計来たくなる。」
「確かに、行くなと言われると行きたくなるよね!
あ、危ないってさっきの怪我この森でしたの?」
「違うよ、僕を殺そうとしている継母の仕業。暗殺者送ってきたから逃げてきた。今頃この森のトラップに引っかかってるかな?」
暗殺者かぁ、危ないですな!
「森より危険な家とか帰らない方がいいですよ。私の家来ます?」
あーでも、隣のグルベール家は確か侯爵家だから伯爵家の私の家に連れてったらダメかな?
「ありがたいけどもう少しこの状況を楽しみたいから行かない。けどラフィーには会いたいからここにまた来てね。そろそろ帰るよ。」
楽しんでるならしょうが無いですね!
「分かりました。また明日きますね!」
そう言ってセディーは帰っていった。
木の上を跳んで。
凄いです。木から木へ跳ぶとか忍者ですか?
今日は面白い人に会えましたし私も帰りましょう。
木の上を跳ぶのをチャレンジしたら1回落ちかけたのは内緒です。