三行で終わる過去編のようなもの
「うちの母親は、うちを産んですぐに死にました」
「父親も最近死にましたが、生前の父の口癖はこうでした」
『お前の母さんは、天使なんだ。 だから、お前も天使なんだ』
・・・・・・え?
「だから、うちは天使なんすっ!」
・・・・もう終わり?
過去編終わり? というか、過去編と呼べるものじゃないよね。どっちかというと回想だよね? いや、回想でもないか。
「だから、うち。 セラ・フィールスは天使で、選ばれし者なんす!」
彼女。いや、セラは高らかにそう宣言した。 ついでに、変なポーズまで付けて。
・・・・何で、二回言ったんだ? 大事なことなんだろうか。
それに、天使と選ばれし者の関係性が分からないのだが。
「・・・・・何で、選ばれし者なんだ?」
「天使だからっす!」
セラは速攻で切り返した。 こんなに早く返されたらぐうの音も出ない。 というか、本当にそうなんじゃないのかと錯覚するレベル。
「聖剣さん!」
「・・・・なんだ?」
俺の名前は聖剣で決定なんですね・・・・
「聖剣さんの伝説はあるんですか?」
セラは小首を傾げながら聞いた。
ちなみに、俺は地面に刺さってるんで前屈みになっている。 となれば必然的に胸が強調されてしまうんだよね。
俺は身動きがとれないから、胸を見るのわ合法だ。 これはセクハラじゃない。断じて違う。
「伝説はあるんすかっ!」
セラは未だに同じ質問を繰り返している。 めっちゃうれしそうだな。
でも、同じことを二回も聞く人は嫌いだよ。 まあ、答えが分からないのだからしょうがないんだけどな。
「・・・特にはないぞ」
ハイテンションのところ申し訳ないが、嘘をつく理由が見あたらないし。 嘘をついて失望させてしまったら、せっかくの話し相手がいなくなってしまうっ!
それだけは絶対に阻止せねば。
「・・・そうっすか・・・・」
伝説のない聖剣に失望したのか、セラは目に見えて落ち込んでいる。
・・・本当に申し訳なくなってくるんですが・・・・
「伝説はないけど、俺の過去は知りたいか?」
セラをこれ以上落ち込ませてはいけないと、俺の細胞がシグナルを発している。
女子と話すときには興味のありそうな話題を話しまくらないといけないって、モニカが言ってた。 実践したことはないけど・・・・
モニカのアドバイスが当たったのか、セラは首を何度も振りYESの意を示している。
ものすごい振ってますね・・・・もう音がグオンッみたいな鈍い音になってるから。
さて、俺の回想の時間だ。
くわしくはプロローグを見てねっ!




