短剣ゲット!
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突然だが短剣を買いに行こうと思う。
何を言っているのかわからない者もいるだろう。
それは何故か?
‥‥‥俺に武器がないからだよ!
おっと、少し取り乱してしまった。
とにかく、石と拳じゃ武器と言えなくもないが心細い。
ちょうど、投擲術で短剣が扱えるようになったから買いに行くのだ。
で、今始まりの街の武器屋にいる。
店主がお約束なのかドワーフですごく怖い目つきでこっちを睨んでいる。
やっぱり今付けているスライムの仮面がいけないのか?
見た目は最悪だが能力は思ったよりすごいんだぞ!と、心の中で叫んでみたりする。
俺は睨んでくるのを無視して短剣を見ていく。
短剣はいろいろな物があった。
ゲームではお馴染みの両刃のダガーや、果物ナイフ、名前はわからないが先が曲がっていて首を切り裂くのに特化しているナイフなど本当にいろいろある。
今の手持ちはスライムを倒した時の材料を売った70ロールだけだ。
ロールというのはこのゲームのゲームマネーで金貨とか銀貨はなかったりする。
はっきり言えば電子マネーだ。
一番安い短剣は50ロールで、普通のナイフだ。
で、次に安いのは200ロールで鉄のナイフ。
見た目は一緒なのだが何が違うのだろうか?
俺は普通のナイフを買い、店を出た。
ついでに言うとずっと睨まれたままだった。
初心者平原に行きスライムで短剣を試すことにした。
初心者平原に着きスライムを探す。
探して十分ほどでスライムを見つけた。
運がいいのか敵は一体だ。
スライムも俺に気づいたのかズルズルと俺の方によってきた。
よーし、この短剣でお前を‥‥フフ‥フフフフ。
俺はスライムに駆け寄ってナイフをひと振りする。ナイフはスライムを裂きHPバーが半分ほど減った。
いける!これはいけるぞ!
そしてスライムはなすすべもなくナイフの一撃を受け光の粒子となり散った。
戦闘後、俺は興奮していた。今まで俺が苦戦していたスライムをこうもアッサリと倒せたのだ。嬉しくないわけがない。
俺は空に向かって叫んだ。
「スライムを倒したぞ――!!!」
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