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旅路4 『ルカ』

ん・・・?


もう朝か。川の水面に反射する朝日がまぶしい。誰かが川の中に鏡を割って、投げ入れでもしたようだ・・・。


などと考えていたら・・・


「おはよっ、ルカ!もう朝だよっ!朝ごはん、できてるよ。」


そう言ってレイが手渡してきたのは、米の握り飯だ。

米粒の一つ一つがつやつやと輝いている。


「美味そう・・・だな。」


俺がレイを見上げるとレイはにこにこと微笑んでいる。

平和な朝だ。


「いただきます。」


握り飯にかぶりつくと、程よく塩がきいていて、とても美味しい。

食べ進めると、昨夜の鹿肉の残りが中に入っている。朝から重いようにも思えるが、鹿肉のタレに混ぜてあるハクリという甘酸っぱい果実のおかげでさっぱりしていて・・・。


「美味いよ。美味い・・・。」


「でしょっ?おいしいよねっ?ハクリがこの辺りにいっぱーいなってたのっ!いっぱいあるよ。食べて、食べてっ・・・」


と言って、レイはいくつも握り飯を出してきた。

・・・っておいっ!いくら俺でもこんなにたくさんは・・・。

とは、レイのこの笑顔に言えるわけもなく。


仕方なく、食べ続ける。


が、全部食えるわけもなく。


「レイ、たくさん作ってくれてありがたいんだが、俺は全部は食いきれない・・・。だっ、だからな、弁当にしよう、弁当に・・・。」


「う~ん、そうだね。ちょっと作りすぎたかなって思ったんだけど・・・。やっぱ食べ切れなかったかっ☆」


ちょっと作りすぎたって・・・。ちょっとどころじゃないだろ、この量は。


レイが残った握り飯をハクリの葉で包む。


焚き火のあとを片付けて・・・。水を補給して・・・。荷物をまとめて・・・。



「レイ、行くかっ!」

今日か明日には、次の国に着けるでしょう(笑

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