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旅路3『ルカ』

今夜は満月だ。

レイの星屑色の髪がきらきらと輝いている。


ったく。のんきに寝やがって・・・。

夜は交代で火の番をする。獣が襲ってくる可能性もあるからだ。襲ってきても返り討ちにできるが、俺は過去の経験から、レイはなぜかわからないが、何の罪もない生き物を殺すのが嫌いなのだ。


こいつは絶対に自分の過去を教えない。前にレイの持っている光と闇の剣について尋ねたときも、笑ってはぐらかされてしまった。

それに・・・。こいつは天真爛漫な奴だが、どこかこの世の暗いところを見ている部分がある。過去になにがあったのだろう・・・?銀髪に薄赤い眼、それに戦ったり夜になったりすると眼の色が真紅になるからヴァンパイアの血を引いていることは確かなのだが。


あと分かっていることといえば、「レイ・ディーネ」という名前、「光と闇の双剣」の使い手であるということ、火に関する魔法が使えるという事、それに・・・。料理上手・・・。このくらいか。自分がヴァンパイアの血を引いているということもまだ言ってくれていない。無理に知りたいとも思わないが。それで変に傷つけたくもない。



パチパチと木の燃える音。俺が一番落ち着く音。あの幸せだった頃を思い出させてくれる音・・・。


アーク。俺に水ノ剣と旅の知識、そして心を与えてくれた。毎日、あなたに感謝している。


あなたの事を思い出すたびに、あなたはもうこの世にはいない、もう二度と会えないという思いで胸が張り裂けそうになる。


あなたと別れてから、また心を失くしていた俺に、再び心を与えてくれたのはレイだった。これはアーク、あなたがめぐり合わせてくれたのだろうか・・・?



月が、星が動いている。もうそろそろ交代の時間だ。


こんなに幸せそうに眠っているこいつを起こすのは少々気が引けるが・・・。



「レイ、レイ、起きろ。交代の時間だ・・・。」

ちょっとしんみりルカですね・・・。レイの過去とは・・・?

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