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旅路1『ルカ』

「ねぇ、ルカっ!ルカってばぁ!聞いてる?」


あ・・・。

「って、こらっ!何度言ったら分かるんだ?水ノ剣には触るなって何度も言っているだろう?おまえにそれ相応の魔力がなかったら、今頃水に吹っ飛ばされてるぞ・・・。」


「だってルカがあたしの話聞いてないからじゃないっ!ちゃんと聞いててよっ!」

 

ったく・・・。こいつが同い年だとはとても思えない。

しかもそんな奴と旅をしているということも・・・。

などと考えごとをしていたら、またもや現実に引き戻された。


「ほらぁ!聞いてないじゃんっ!」


「ごめんごめんって。それで?なんだったんだ?」


「この先には、国があるのよね?」


「あぁ。それがどうかしたのか?」


「それなのに人っ子一人見かけないってどういうことよっ!?もう少しでついてもいいくらいなのに・・・。」


言われてみればその通りだ。10日前に前の国を出たから・・・。あと1日2日で着けるはずだ。なのに、なぜ・・・?


「ね?おかしいでしょっ?なんでかな?その国の人は外に行かないのかな・・・。でも、商業で栄えてるって聞いたのに・・・。」


レイはぶつぶつ言いながら歩いている。そんなによそ見しているとこけるぞ・・・

と言おうとしたとたん、


「ズデッ」


という音と共にレイは顔面から地面につっぷしていた・・・。


「痛ったーいっ!いったいったいったぁ~~~!!」


なにをやっているんだ、本当に。

と思いつつ俺はレイを起こしてやる。

このままじゃ、かわいそうだ。


「なにしてんだよ。ほら、傷口を見せて。」


「ん・・・。」


ひどい怪我ではない。というか、ヴァンパイアの血を引くこいつにとってはたいした事ではないはずだが。

だがまぁ、傷口を水で洗って治癒魔法をかける。

魔族の血をひく俺は、呪文の詠唱なしで魔法が使える。


「ほら、治っただろぅ?」


「ありがとうっ☆ルカっ!」


この笑顔が俺がこいつと旅している大きな理由だ・・・。


立ち上がった俺が周りを見渡すともうすでに薄暗い。冬の近づくこの時期、朝夕の冷え込みが激しい上に、日も短い。早く夜営をする場所を探さなくては・・・。


「ルカ?もう大丈夫だよ?はやくいかないと日が暮れちゃう。」


・・・。だれのせいだと思っている・・・。


「そうだな。もう行こう。」



しばらく歩くと川が近くに見える場所に出た。

えっと、ルカ&レイ初書きです。

次の国に着くまではルカ目線で書いていこうと思ってます♪

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