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商業の国 ラーハン10 『レイ』
そこならシェイルも生きていける!!
「ルカ、そこにシェイルを連れて行こうよ!それなら、シェイルも生きていける!!」
「あ・・・・・・あぁ・・・・・・。」
「どうかしたの?」
ルカが戸惑いながら先を続けた。
「いや、あることはあるんだが、いったい誰がそこまでシェイルを連れて行くんだ?」
あ・・・・・・。
その谷があるといわれるのは北の大陸。
あたしたちがいるのは南の大陸・・・・・・。
遠すぎて、とてもシェイルと一緒になどいけない。
どうしよう、せっかくいい方法が見つかったと思ったのに・・・・・・!!
不安になると酒場の酒の匂いやレイルの血の匂いがやけに鼻につく。
そのまましばらく、みんな考え込んでしまった。
『レ・・・・・・イ、シェイル、ひとりでいける・・・・・・』
え?
『シェイル達、仲間の場所・・・・・・わかる・・・・・・』
はやくいってよ!!!
はい、短いです、すんませんっ!!