商業の国 『ラーハン』8 レイ
あいつ―――敵との戦いを終えて、あたしは初めて竜の姿をじっくり見た。
鱗がぱっと見は真紅に見えるけど、よく見ると店のカンテラのあかりに照らされて複雑に輝いている。
きれい・・・・・・。
「ルカ、封印しようか。」
「ああ。でもその前に、どうしてこんな奴に従っていたんだ?それに、もともと封印されていたのか?」
言われてみれば・・・・・・。
「聞き耳、開いてみたらどうだ?」
よし。
あたしは心を静める。静かな、森の中の湖面のように・・・・・・。
『あなたの・・・・・・名前は?』
『シェイル・レイト・・・・・・。』
炎を・・・・・・つかさどるモノ?
『あなたの主人の名前は、わかる?』
『レイル・・・・・・。』
あたしは質問を続ける。
『あなたは、レイルと会うまでどうしていたの?』
『ただ・・・・・・真っ暗な場所にいた。レイルが・・・・・・自由にしてくれた。』
そっか・・・・・・。どうしよう。封印したら、また真っ暗な場所にいることになっちゃう・・・・・・。
「レイ?何か分かったか?」
「どうしよっか?もう一回封印するのもかわいそうだしな・・・・・・。」
「そうだな・・・・・・。そのー、えー、シェイルに聞いてみたらどうだ?どうしたいかってことを。」
そうだよね・・・・・・。一番はシェイルの意思。
2ヶ月ぶりです。色々ありまして・・・・・・(汗
また暇を見つけては書いていきますね。
今回はめっちゃ短いんで、次回がんばります(・ω・´)