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女神(アイドル)たち舞い歌いて、邪を祓う  作者: 暇崎ルア
第2章 火の粉に魂(ライム)を混ぜ合わせ

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高天原と因幡 通話

第2章、13話。

プロデューサーとマネージャーの通話。

「——はい、もしもし。因幡です」

「はいもしもーし、高天原で~す」

「お疲れ様です。ちょうどCクリーンに関して報告があったので、ご連絡を差し上げようと思っていたところでした」

「あっ、そうなの。何がわかった?」

「『ばんかみ』のライブ会場ではこれまでに度々、化粧品や健康食品のメーカー試供品頒布の場としていますよね?」

「ああ、そうだね。来場するファン向けのやつね」

「3月のニューシングル発売記念ミニライブにて、Cクリーンの試供版が配布されていたという報告が上がってきました。なお、当該企業の頒布はこちらでは許可していません」

「えーっとそれは、向こうの社員さんがこっそり紛れ込んで、配ってたってこと?」

「そういうことになりますね」

「やっちゃってるねえ、あの会社」

「無論問題ですので、今後は会場での試供品の頒布は厳しく精査していきたいと思います」

「ありがとね——だけど、なーんかあの黒いのとの因縁が多いねえ、我々」


「私の報告は以上です。高天原さんのご用件をどうぞ」

「——ああ、ごめんごめん。茜と打ち合わせしてきたって話なんだけど、何とか進められそうだよ」

「それは何よりです。例のフリースタイルのアレンジ版を使うことになったのですか?」

「うん、そうすることになった。なかなかイレギュラーなことだと思うけど、茜の本気が伝わってきたからね」

「良い曲になることを期待しています」

「期待しといて~。で、因幡くんもあの映像見た? 茜のラップのやつ」

「ロケ当日に見ました」

「あははっ、そりゃそーか——ねえ、やっぱりうちのメンバーすごくない? 流奈に続いて茜までさあ。大快挙じゃん?」

「そうですね、立派なものだと思います——ただ、本当にあの林で亡くなった方の霊があんなことをするとは思いませんでした」

「因幡くんが下見に行ったときから、女性の魂はいたって言ってたけど何もしてこなかったんでしょ?」

「そうです。特に害のある霊ではないと思っていたのですが、こちらの見通しが甘かったと反省しています」

「まあまあ——というか、あの日まで無害だった魂を悪霊にしてしまうような何かがあったと考えた方がいいんじゃないかな」

「そのことなのですが、それとなく推測しています」

「えっ、そうなの? 何だよ、早く言ってよ。教えて教えて」

「共演していた草刈恭弥さんはCクリーンを服用していたそうです。本人とマネージャーから確認しました」

「なーるほど——服用により彼に悪い気が蓄積していた、キャンプ場で眠る魂に悪い影響を与えたということかな?」

「おそらくそうかと。お節介を承知の上で、常飲は必要ないということをほのめかす程度に伝えておきました。あとどうするかは彼の自由ですが」

「ナイスだよ、因幡くん! うへー、人気ボーイズグループのメンバーまで愛用者がいたとは……こりゃ因縁が深いかもなあ。どうしたもんだか」

「ひとまず調査は進めていくこととしましょう。不確定なことばかりなので詳細はまだ明かせませんが、気になることもまだありますので」

「オッケー、頼りにしてるよ。オレも色々と当たってみるからね」

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