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lesson 1

今や、飛ぶ鳥落とす勢いのアイドル「Keys-1」。たまたま東京本社から流れてきた案件を担当した"すみれ"は、「Keys-1」の"KEITO"と仕事で知り合うこととなる。全くアイドルに興味のなかった"すみれ"。一方、一目で"すみれ"を運命の人だと確信する。人気アイドル"KEITO"との恋は前途多難!?

「株式会社Sill(シル) 名古屋支局 広報部 金本と申します。」

一礼して名刺を渡した。


「まぁ、どうぞ。」

取引先の運営局長に促され、席についた。


"高そうな椅子…"

そんなことを思いながら、資料を取り出し、対面の3人と隣の虎子部長にも差し出した。


"右から、運営局長、担当マネージャー、そして、ご本人…"

順番に顔を見ながら確認した。

虎子部長が企画内容の説明をしだした。


運営局長は熱心に聴いていた。マネージャーは、ちょっと、しかめっ面をしていた。本人は…飄々と、資料を眺めている。


"この子、アイドルでしょ?こんな資料見て分かるのかしら…"


初めは、そんな風に思った。


「金本さん、今後のスケジュール、ご説明して」

部長にそう言われ、少し慌てた。自分の手帳も広げながら、このあと、夏に企画決定、準備、秋に撮影、編集、12月には放送開始という大まかな日程と、ポイントとなる日を提案した。


「安藤さん、秋は新曲と初ツアー準備でしょ?いけるの?」

本人から問いかけられた安藤マネージャーは、ちょっと、しかめっ面のまま答えた。

「まあ、この通り進むなら。予定が押してきたらアウトです。」

「ふーん。そうなんだ。ねぇ、ちょっといい?もうちょっと、Keys-1(ケイズワン)っぽさ出せないかな?」

その本人からの言葉に、運営局長も頷いた。

「うん、そうだな。どうでしょう?ちょうど、初アリーナとかぶるしなぁ。Sillさん、企画、まだ組み直せますか?」




結局、スケジュール通り&企画内容の練り直し、という少しハードな条件付で約束は交わされた。


「本日は、有り難うございました。失礼いたします。では」

部長の挨拶に合わせ、深々お辞儀をし退室した。


__退室後、会議室の中__


「ねぇ、局長、撮影、名古屋でやっちゃダメかな?」

「ん?なにかあるのか?」

「まぁ、ちょっと。安藤さん、調整してね。なんなら、打合せも名古屋でいいよ。スケジュール、ちょっとくらいタイトになってもいいから。お願いね。あ、あと、彼女の名刺ちょーだい。」

「おいおい、一般人、巻き込んだスキャンダルはやめてくれよ」

「わかってるよ、局長。」

初めまして。

別アプリで投稿していましたが、こちらへも掲載することにしました。

よろしくお願いします。       淡雪/あや

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