3月25日 バイト面接
今日は、朝からバイト面接に来ていた。来たのは、大手靴屋だった。綺麗なお姉さんに声をかけると、少し待つように伝えられた。ここは、大手靴屋ということもあり、今日も多くのお客さんが来ていた。長野には、こんな店がないので、見たことがない経験だった。さっきのお姉さんが戻ってきて、私は、たくさん靴が並べられた奥にある部屋に通された。
まだ、店頭に出していないたくさんの靴が私が座った椅子の近くまで置いてあった。女性は、パイプ椅子を2つ持ってきて、私の座るところを作ってくれた。私は、椅子に座り、カバンを地面に置いて、女性のことを眺めていた。
女性「ごめんね。店長、今、別件対応してて」
私 「いえいえ、大丈夫ですよ」
女性は、ポニーテールで、凛々しい顔立ちをしていた。
女性「それよりも、あなた可愛いね」
靴を触りながら、私の方を見た。
私 「ハハ。ありがとうございます」
愛想笑いを浮かべた。
女性「今、一人暮らししてるの?」
私 「そうです。なんで分かったんです?」
なんで、私が一人暮らしとわかったのか気になっていた。
女性「実家の子がこんなところでバイトしてたら、友だちに会うでしょ?そういうの嫌がる子多いんだよ」
私 「なるほど」
ここらへんの人かな?この女性は、何者なのだろう?
女性「大学生?」
私 「はい、4月から大学生です」
女性「まだ、高校生なんだ。若いねー」
女性も私と同じくらいと言われてもおかしくないだろう。
私 「いやいや、そんなことないですよ」
女性「どこの大学行くの?」
私 「嵐川医療大学」
女性「めちゃくちゃ賢いね」
ここらへんでも、賢い大学ということがわかった。
私 「そんなことないですよ。今は、ここのお仕事されてるんですか?」
女性「私も、大学3回生なの。だから、ここでアルバイトしてるの」
ここのアルバイトは、どうなんだろう?聞きたくなったが、まだ、受かっているかわからないから聞けなかった。
私 「そうだったんですね」
女性「うん。私、三宅って言うの。もし、バイト受かったらよろしくね」
"コンコン"。店長が入ってきた。
私 「わかりました
女性「じゃあ、行くね」
私 「ありがとうございます」
そう言って、三宅は、店長に何やら伝言を伝え、部屋から出て行った。私は、ある違和感をもった。もしかしたら、、、。