5月28日 男性Ⅵ
入学してから、2ヶ月が経過しようとしていた。少しずつ、大学生活に慣れてきた私は、山城たちみたいに、もっと刺激的なモノを追い求めるようになってきたのだ。きっと今の生活のままだと、刺激的なモノには出会えない。そう考えると、ムズムズしてしまう自分がいたのだった。
ー5月23日ー
私 「凄いですね、人」
山城「代表は、私たちでも理解しにいくい人ですから」
会社目当てというよりも、代表目当てで来ている様だった。ただ、こんなに集客できるなんて凄すぎる。何者だろうか?
私 「どんな人なんですか?」
山城「ただの変わり者ですよ」
山城は、バッサリ切り捨てた。この人の話を聞いていると只者ではない気がしてきた。
私 「何歳ですか?」
山城「私たちは、一応4月から大学生になる歳ですね」
4月っていうことは、、、、、、、、、、。
私 「えっ?」
山城「どうしたんですか?」
私 「私と同じです」
私もこの4月から同じ大学生になった。ということは、私たちは同じ年齢ということになる。なんていうことだ。こんなことがあるなんて。
山城「えー、そうなんですね」
私 「ハイ」
こんなに若い人が活躍しているのは、ある意味刺激になる。私もこのままでいいわけがない。
山城「ちなみにどちらの方ですか?」
私 「私は、長野出身です」
山城「えっ、私もです」
ここでも、会うなんて。やっぱり、私たちは運命的な出会いをしているのだろうか?
私 「ホントですかー?」
山城「私、長野の海美高校でした」
私 「知ってます、知ってます」
だんだん興奮が抑えきれなくなっていく。
山城「知ってるの?」
私 「聖徳です」
山城「えっ?ホント?」
私 「ハイ」
聖徳高校を知っている様だった。
山城「じゃあ、BIG3の人?」
私 「あー、そうです。一応」
山城「ハハハハハ」
取り憑かれたように笑い始めた。まさか、聖徳高校だけでなくBIG3も知っているなんて。確実に近くの高校な気がしてきた。
私 「どうしたの?」
山城「実は、昔BIG3の人であったことあるのよ」
さらに衝撃を受けた。なるほど、そういうことか。それなら、すべてのつじつまがあう。
私 「えっ、誰?」
山城「誰でしょう」
すると、前方から代表が来るのがわかった。




