5月25日 男性Ⅲ
三宅は、あれから古谷のことにゾッコンだった。たしかに、古谷のオーラと歓声がとても凄かった。
ー5月23日ー
バーコードを読み取ったと同時に、彼が何者なのかさらにわからなくなっていた。どうやら、今日の7時からここの近くで講演会のイベントがあるらしい。しかも、入場料が5000円もかかるのだ。
三宅「5000円って凄いね」
私 「何人来るんだろう?」
そもそも、あの男が何者なのかわからない。
三宅「多くて30人くらいじゃない?」
私 「そうだよね。そんなにたくさんは、来ないよね」
人がいないんだったら、やっぱり行ってあげた方がいいのかな?
三宅「もしかしたら、人が少ないから私たち誘ったんじゃない?」
私 「だったら行かないと」
私の中に火がついていた。
三宅「えー、行くの?」
私 「行かないんですか?」
ああ言われて、行かない人なんているのか。私は不思議だった。
三宅「だって、あの男怪しそうじゃない?」
私 「だったら、私の付き添いで来てくださいよ」
三宅「えー、やだよ」
私は、行く気満マンだった。
私 「お願いしますよ」
三宅「場所どこ?」
スマホを見ると、場所が書かれていた。
私 「ここからだと、約40分くらいかな」
三宅「じゃあ、一緒に行ってあげるよ」
私 「やったー」
三宅さんがいれば怖いものなしだった。
三宅「行ってなにするの?」
私 「何の講演なのかな?」
行くのはいいけど、行ってすることあるのかな?
三宅「なんか会社の話って書いてたけど」
私 「会社の話?」
三宅「そうらしいね」
会社なんて、今の私からは考えられない。
私 「三宅さんとかは興味あるんじゃないですか?」
三宅「うん。会社とかは興味あるね」
私も何か興味もてたらいいんだけどな。
私 「いきたい会社とかあるんですか?」
三宅「私は、大手の会社に行きたいかな」
大手かぁ。
私 「お金もちになるじゃないですかぁ」
三宅「まぁ、入れたらだけどね」
私 「三宅さんなら入れますよ」
三宅「優しいね、颯希は」
満面の笑みを見せた。
私 「じゃあ、終わったら行きましょ」
三宅「早く行かないと終わってしまうしね」
私 「はい。もうすぐで終わるんで閉店の準備始めます」
三宅「早いな、相変わらず」
私は、パソコンの操作をし始めた。




