5月24日 男性Ⅱ
昨日は、圧倒されたといっていい。何があったのか?未だに夢のような感覚だ。そして、あそこで見た人物は、やっぱり真波だったんじゃないか?私は、そう思ってしまう。何だったのだろうか?
ー5月23日ー
男性「いいね、それ」
私 「ありがとうございます」
これは、人気があったが少し高くなかなか手が出せない靴の一つだった。
男性「じゃあ、これでお願い」
私 「かしこまりました」
即決した男性は何者なのか?
男性「君、大学生?」
私 「はい」
なんかあるのか?
男性「もし、興味あったらここに連絡してきてよ」
私 「えっ?」
スッと私の方に名刺を差し出した。なになに、この男?ナンパ?男性が渡してきた名刺を見た。
男性「なに驚いてるの?ナンパとかじゃないからね。ハハハハハ」
男はとても笑っていた。私は、三宅に靴を渡して箱の中に入れてもらう。
私 「何ですか?これ?」
男性「これでも、俺社長してるんだ」
社長?なにそれ?名刺を見ると、古谷と書かれていた。何者なんだろうか?
私 「1万7000円になります」
男性「はーい」
財布から2万円を取り出した。2万円をレジに入れ、3000円になります。
私 「では、お釣りの3000円になります」
男性「ありがとう」
男性は、スッと手を差し出したが渡さなかった。この店では店の外まで送るという決まりがあったからだ。
私 「奥までお待ちします」
男性「大丈夫、大丈夫。そんな暇あったら仕事したらいいよ」
私 「ありがとうございます」
私は商品を渡した。
男性「もしよかったら、そこのQRコード読み取ってみて」
名刺の近くには、QRコードが記されていた。
男性「そこに、今日のイベントあるからよかったら来てみて。特別に無料で招待してあげる。ハハハハハ」
わけがわからず、話に頷いていた。
男性「じゃあ」
あっという間に、男性は店から出て行ってしまった。
三宅「なんだろう、あの人」
私 「何者なんですかね?」
三宅「さぁね。それより、スマホで読み込んでみようよ」
私は、頷きスマホを取り出した。バーコードを読み取ると"緑黄色会社"というホームページが開いたのだった。初めて聞く名前の会社、しかし、とても見やすいホームページだった。




