5月18日 4年後
川崎「どうだった?」
私 「サークルですか?」
川崎「うん」
昨日のサークルの歓迎会は緊張しかしなかった。私は、あの後友家さんと話してこれからのことを考えていた。
私 「なんか、大変そうです」
川崎「ハハハハ。でも、楽しまないと」
たしかに、4年生の川崎さんが言うんだからそうなんだろうな。けど、後3年は長い。
私 「そうですね。川崎さんは、何のサークル入ってるんですか?」
川崎「私は、テニスサークル入ってたよ」
テニスサークルなんだ。なんか、陽キャがたくさんいそうだな。
私 「テニスかぁ。凄い明るい人多そうですね」
川崎「そうね。でも、3年ぐらいからいかなくなったね」
やっはり、そうなんだ。部活動ならまだしもサークルはそうなるんだ。
私 「なんでですか?」
川崎「まぁ、やっぱり就職を意識する時期だしね」
私 「たしかにそうですね」
私の4年後はどうなってるのだろうか?自分のことだけど全然イメージできない。
川崎「颯希は、入りたい会社とかあるの?」
私 「いや、今は全くですね。とりあえずたくさん勉強して賢くなるのが先ですね」
とにかく賢くなりたい。自分に言い聞かせていた。
川崎「まぁ、そうだね」
私 「やっぱり大学4年間ってめちゃくちゃ大事なって思うんですけど実際どうですか?」
同じBIG3の真波と七海が4年後どうなってるかはめちゃくちゃ気になる。全然成長していなくても逆に嫌だけど、私より雲の上の存在でも嫌だ。
川崎「そうね。何をしたかで凄い差が空くと思うよ」
私 「ですよね」
この4年間、私はどうして過ごすのがいいのだろうか?
川崎「早い人は、働いてるしね」
私 「何もしてなかったら、働いてる人の方が良さそうに思うのよね」
真波なんて、大学にも行かず旅に出ているんだから信じられない。
川崎「それは、あるかもね。みんな大学に進むからね」
私 「そうなんですよ。私も就職しとけばとは思いたくないんですよ」
川崎「そうだね」
4年後、そんな後悔したらこれからの人生絶対大変だ。
私 「思ったことありますか?」
川崎「今のところはないけど、どうかな?」
私 「川崎さんは、思わなさそうですけどね」
川崎「どうかな?」
川崎さんなら、絶対自分の人生を切り開いていくと思っていた。




