3月22日 高田真波
今日は、引っ越し先のマンションに出かけていた。昨日送った荷物を段ボールの中から、取り出していた。
ー3月18日ー
私たちは、真波の彼氏について話し合っていた。
私 「もう、私はいいでしょー」
七海「面白かったよねー」
私 「面白くないよ」
私は、少し下を見ながら、答えた。
七海「真波の彼氏も教えてよ」
真波「だから、いるって言ってないよ」
七海「絶対いるでしょ」
真波「それは、わかりませんー」
真波は、恥ずかしそうにしていた。
七海「えー、教えてよ。颯希、言って」
私 「真波、言っていいの?」
真波「本当に知ってるの?」
私 「言ってみたらわかるかな?」
真波「えー、困るなぁ」
私 「じゃあ、ヒントだけあげる」
私も七海も他校の人と付き合っており、同じ高校に彼氏がいる真波は、少し可哀想だった。
七海「教えて」
私 「聖徳高校の3年生」
七海「範囲広すぎるー」
私 「運動部」
七海「さっきの話合わせると、野球部じゃん」
真波「‥‥」
私 「じゃあ、真波の代わりに言ってあげるよ」
真波「言わんといてよ」
私 「七海は、誰やと思うの?」
七海「うーん。野球部でしょ?誰がいるかなぁ」
聖徳高校の野球部は、全員で16人いる。他の部活動と比べても1番多い。特に、野球部の独特のノリについていけない生徒も見られる。
私 「誰かなぁ」
七海「野球部で付き合いそうなのって‥‥」
真波「考えなくていいよ」
七海「橋本、橘、八幡、佐伯、定本、早川、永谷ぐらいでしょ。その内、橘と八幡は違うでしょ」
私 「なんで?」
七海「だって、橘は、入江、八幡は、渡邉と付き合ってでしょ」
橘は、3年1組の入江美桜。八幡も、3年1組の渡邉祐奈。二人とも可愛いらしく、男性人気も高かった。3年1組には、野球部が6人もおり、クラスの中心には、いつも野球部の橘や八幡がいた。
私 「そうなんだぁ。知らなかった」
七海「それで、よく真波のこと知ってるね」
私 「真波のことは任して」
七海「誰だろなぁ。たぶん、橋本、佐伯、定本の誰かだと思うんだけどなぁ」
私 「どうだろうねぇ」
真波「七海、合ってないかもしれないから、信じない方がいいよ」
七海「そうなのー?」
私 「ハハハ」
私たちは、ピザを食べ終え、デザートを食べようとしていた。