5月10日 友家真斗
友家「どうした?会いたくなったか?ハハハ」
私 「違いますよ」
開口一番にいじってきた。
友家「何しに来たの?」
私 「サークルどうしようか迷ってるんです」
素直に会いに来たとは言いにくい。
友家「高校時代は、何の部活やったの?」
私 「テニスです」
高校時代から、部活は本気ではなかった。
友家「じゃあ、テニスサークル紹介してあげるよ」
私 「いや、同じのはいいです。違うやつがしたいんです」
あんまりテニスは好きじゃない。
友家「違うのかのかぁ。わかんないな。バスケは?」
私 「バスケ一回くらいしかしたことないですけど?」
友家「いいよ。俺たち初心者ばかりだし」
私 「そうなんですか?」
初心者ばかりなのかぁ。意外だな。
友家「うん。よかったら、今から来てみる?」
私 「何人くらいいるんですか?」
行くのはいいけど、変なサークルだったら嫌だな。
友家「今日は、13人くらいじゃないかな」
私 「結構いるんですね」
そんなに多かったら困るな。
こ
友家「うーん。何してるか知らないけどね」
私 「そうなんですか?」
把握してないのか。余計、怖いな。
友家「バスケせず、話してるだけかもしれないし」
私 「そうなんですか?」
友家「うん」
めちゃくちゃ怪しい。
私 「友家さんは、バスケ上手いんですか?」
友家「俺は、下手だよ」
やっぱり、行かない方がいいのかな?
私 「えー、そうなんですね」
友家「暇つぶしにしてるからね」
なんか危険な気がしてきた。
私 「やっぱり、やめときます」
友家「なんでよー?」
私 「まぁ、今日はいいかなと思って」
私は、帰ることにした。
友家「なんで?怪しいと思う?」
私 「いえ、そんなことないですよ」
とりあえず、テキトウに話した。
友家「じゃあ、余計来てくれないと」
私 「なんでですか?」
友家「変なサークルだと思われたら困るしね」
いつもと違って真顔になった友家に驚いた。
私 「思ってないですよ」
友家「じゃあ、来る?」
私 「いや、、、、、」
それでも、イエスとは言いにくかった。
友家「じゃあ、勝負しよっか」
私 「勝負?」
友家「うん」
友家の真剣な様子に少し驚いてしまった。




