4月27日 神社
25日に教えてもらった数学コンクールは、7月1日に行われる。誰を誘えばいいのか?なかなか思いつかなかった。教授がなかなか概要を説明できなかったので、ネットから検索してみた。すると、いくつかの記事がヒットした。それを見ると、3人一組で応募し、優勝者には賞金10万円が出るみたいだった。
数学コンクールは、全部で10問の問題を3人で解き、最も正答率が高いチームが優勝となるそうだ。私は、優勝なんてどうでもいいからとりあえず、メンバーを揃えることが先決だった。私は、スマホを触りながら、スクロールしていく。すると、例題問題が記載されている。私は、難しそうな問題で解く気がなくなってしまっていた。
もうすぐ春が終わると言ってもいいのだろうか?世間はゴールデンウィークに備えて、いろいろ準備がされていることだろう。私は、早朝から神社に向かっていた。というのも、神社でアルバイトをしている笹川に会いに来たからだ。普段のようなファッションとは違い、とても清楚な印象を受けた。
笹川は、神社の庭を掃除していた。まだ静かな朝、鳥のさえずりが聞こえる中、一心不乱に落ち葉を掃除していく姿は、この前の印象と大きく違った。ゴールデンウィークは、小さな屋台がたくさん並ぶらしくその準備を始めることをこの前教えてくれた。どうやら、屋台が並ぶと、いつも以上に神社への参拝者で溢れかえるそうだ。笹川は、おみくじの配布やお祓いのところにいるらしいが、毎年トラブルが起きて大変になるそうだ。
言われてみれば、そういう絵も想像できなくはないな。参拝者の声が響き渡り、時折、風の音とともに冷たいものが通り過ぎる。そんなところだろうか?夜になると、お神輿を担いで町を練り歩くそうだ。そのため、この神社は一日中宣伝をしていることになり、参拝者が増える仕組みも作っているとか。20時頃からは、打ち上げ花火をするらしい。さすがに神社から打ち上げるということはしないらしいが、近くから何発も打ち上げるそうだ。
この花火を打ち上げる作業は、毎年の恒例行事だ。打ち上げた花火を神様が見守ってくださるようにお祈りするものらしい。祭りの終わりには、お神輿が戻ってきて、神社全体を掃除するという役割があるらしい。それが終わると、バイトが終わるらしいが、終わる頃には、日付が超えているそうだ。私は、笹川と話しながら、29日から行われるGWに向けての準備を進めることにした。




