表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/80

4月12日 南麻有

 昨日の交流会の疲れがどっと出ていたのだった。


 ー4月11日ー


 私 「笹川さんですか?」

 笹川「そうだよ」


 笹川は、前にいた人たちと話すのをやめて、私の方に目を向けてくれた。


 私 「颯希です。よろしくお願いします」

 笹川「ああ。颯希さんね」

 私 「知ってるの?」


 なぜか、私の名前が知られていた。


 笹川「知ってるよ。聞いてるよ」

 私 「ええ。なんで?」


 笹川は、笑顔を見せながら話し始めた。


 笹川「言ってたからね」

 私 「誰が?」


 さっき取り皿にとったポテトフライをゆっくり口に入れ込んだ。


 笹川「いや、私たちの学部からほとんどの人が知ってるよ」


 そんなに私って人気だったけな?なんか照れてしまう。そんなことを言われてしまうと。ハニカミながら、笹川の目線に合わせた。


 私 「えー。気になるんですけど」

 笹川「気になるの?」


 私は、二つ目のポテトフライを、口に頬張った。


 私 「気になるよ。そりゃあ」

 笹川「私が聞いたのは、あそこにいる南って人からかな」

 私 「南?」


 私は、ピンときてなかった。


 笹川「そうよ。南とはほとんど話したことはない?」

 私 「全くないよ」

 笹川「南は、あそこにいる白色の服を着た子だよ」


 南麻有。笹川の説明によると、南は、とても優しくて気を遣える子だそうだ。友だちも多く、みんなの人気者らしい。笹川とも仲がいいらしく、学校終わりに出かけることも多いとか。南は、九州出身ということもあり、訛っている。でも、それが可愛らしかった。


 私 「あれが、南さんかぁ」

 笹川「みなみー!!」


 横のテーブルにいた南は、手を振ってくれた。向こうは向こうで話が盛り上がっているみたいだ?


 私 「また、後で話してみるよ」

 笹川「それより、今日はなんで来たの?」


 私は来ないと思っていたのだろうか?


 私 「翆が誘ってくれたんだよ」

 笹川「あっ、翆が誘ったのが矢田さんだったんだね」


 気になりすぐ様、返答し始めた。


 私 「なんか言ってたの?」

 笹川「翆は、忙しいからって最初は言ってたんだよ」


 忙しいというのはたしかに事実だ。でも、今日の話を聞いて思っていたがもっと大学の人たちとも仲良くした方がいい気がしてきたのだった。最近は、バイトや勉強になかなか大学の人たちと遊ぶ暇がなかった。まだ、話せていない南さんとかはとても興味があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ