4月10日 3部
前回来た時より、自信に溢れているようす様子だった。今日は、観光じゃなくて私の家に来ていた。私も東京に来たばっかりで、殺風景の家であった。
湯浅「大学はどう?」
私 「うん、順調に始まったよ」
順調かどうかはわからなかったが、とりあえずそう言うことにしてみた。
湯浅「そっかぁ」
私 「守は?」
湯浅「まぁまぁかな」
どこか元気がなさそうに、私は見えた。
私 「なんか上手くいってみてないみたいだけど?」
湯浅「そんなことねぇよ」
守は、ムキになって話してきた。
私 「あんなに野球はやらないって言ってたのにね」
湯浅「それはたしかにな」
私 「なんでやるようになったの?」
湯浅「橘に誘われたんだよ」
橘玲衣。聖徳高校の野球部だった。私はすぐさま反応した。
私 「橘くんに?」
湯浅「そうそう。あいつうるさくてね」
私 「そうだったんだ」
湯浅「橘って知ってんの?」
私 「うん。橘くんは、学校の有名人だからね。知らない方が珍しいよ」
深く話したことはないけど、七海や真波と話している時に、声をかけられることが多かった。たしか、橘くんは、入江さんと付き合ってたっけな?
湯浅「あの性格ならそうなるよな」
私 「橋本くんも入ってるの?」
橋本涼太。彼とも話したことは、あまりない。それでも、彼のことは知っている。なんでも、真波の彼女だからだ。
湯浅「さぁ。まだ、知らないな」
私 「でも、二人とも話したの?」
湯浅「話したよ。ていうか話してきたって言うのが正確かな」
長野にいるんだったら、他の人にも会えるかもな。
私 「そうなんだ。他、聖徳高校の子いるの?」
湯浅「うーん、、、、、、」
私は、出来上がったコーヒーを守のところに置いた。湯浅は、スマホを見ながら、誰がいるのかを確認してる様だった。
私 「協参大学って、野球強いの?」
湯浅「いや、強くない。今は、3部だしね」
私 「えっ、3部なの」
3部というのは大学の部活動のレベルのことだ。それぞれの大学にも強さがあって1部でやれる部活もあれば2部でやる部活もある。
湯浅「うん。去年までは2部だったらしいけど」
私 「そりゃあ、大変だね」
こっから、2部に上がるには、入れ替え戦などもやらないといけないだろうか?守が大変なところでやるのがわかった。




