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4月4日 リスタート

 こっちにきて、ちょうど10日が経った。いろいろあったけど、少しずつ慣れてきた。大学の友家や晴海、バイトの三宅や川崎など少しずつ新しい関係性も作ることができた。しかし、6日からの大学生活で上手くやっていけるかは、まだ不安があった。そう言えば、大学でからんだ人は、同じ学部にはいない。早く同じ学部生を見つけないと、、、。そんな気持ちでいっぱいだった。

 この前の入学説明会でもらった資料と教材を棚に置き換えていた。代わりにいらなくなった本をどこに置くか迷っていた。ひと段落つくと、勉強を始めることにした。昨日、大学の図書館で手に入れた論文を机の上に置いた。

 机に置いたのは、英文で書かれた論文。私は、日本語に訳しながら、なんて書かれているか読み始めた。今日訳していた論文をは、『ストレス耐性と身体への影響』というものだった。最初は、ストレスの種類が綴られていた。ストレスには、大きく環境要因と社会要因と身体要因の3つがあるらしい。やはり、医学用語の単語がわからない。それもあり、なかなか日本語訳が進まなかった。

 でも、これからこうした論文は山のように読まなければならない。こんなところで読めないなんてこれからが思いやられる。私な、電子辞書で単語を調べながら、読み進める。ストレスによる身体の影響は、頭痛、高血圧、過敏性腸症候群、高血糖・糖尿病、気管支喘息、皮膚炎など様々な症状がが見られる時もある。そう言えば、昔、七海が似たようなことを言っていた気がした。

 七海は、走れなくなって吐き気、腹痛などの症状が続いていたと言ってたけど、あれもストレスが原因なのか?いつも勉強する時は、こうしていろいろ考えながら解いていた。問題や文章を解くテクニックは、必要だ。しかし、受験で培ったものはあくまでも副産物。これから、私が勝負するところは試験じゃない、実践だ。

 実践に必要なのは、どれだけ考えて生活できるかだ。この考えは、私の恩師である棚橋さんから教えてもらったものだ。彼は、私の5つ上で今は、大手広告代理店に勤める人だ。今は、横浜にいて新しく会社も立ち上げようとしているらしい。

 私は、2時間かけて文章を日本語訳をして内容を読み解いた。時間がかかりすぎた。今で、こんなに時間がかかるなら、もう少し定期的に訳す時間を増やそうと思った。どうせなら、これくらい難しくないとな。野望を胸に、私は、シャーペンを置いたのだった。

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