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3月18日 いつメン

 七海、真波。この二人が私の道標だった。私が高校2年生の時に同じクラスメイトになっていた。今日は、久しぶりに3人とご飯に行っていた。


 私 「おつかれー」

 真波「おつかれー」 七海「おつかれ」

 私 「やっと、集まれたね」

 七海「みんな忙しかったもんね」

 私 「うん。卒業式終わってから会う機会も少なくなるよね」

 七海「颯希のクラスは、卒業式どんな感じだった?」

 私 「みんな、めちゃくちゃ泣いてたよ」

 七海「そうなんだ。うちのクラスは、全然そんなんじゃなかったよ。真波のところは?」

 真波「泣くっていうより、騒いでたかなぁ」

 七海「あのメンバーやもんな」


 3年4組は、頭のよい生徒だけでなく、スポーツ万能の寺崎、林、沢田、辰巳ら各部活動の主将も多くいた。


〈3年2組〉  〈3年3組〉  〈3年4組〉

 ・篠木七海  ・矢田颯希  ・高田真波

 ・佐藤和佳奈 ・湊谷渚   ・寺崎美桜

 ・橘怜衣   ・田中優衣  ・林友紀

 ・白州日向  ・皆川佳穂  ・下田那奈

 ・諏訪玲香  ・宮城栞   ・新谷穂波

 ・西畑茉奈  ・渋谷陽   ・沢田亮二

 ・須藤莉里  ・川中衛   ・定本健太郎

 ・橘怜衣   ・橋本涼太  ・辰巳慎之介

 ・八幡修也  ・佐伯浩二  ・藤平武

 ・横山大和  ・和田宏太  ・世田優斗


 七海「颯希のクラスは?」


 七海は、私のクラスのことを聞いてきた。


 私 「特に、ないよ」

 七海「栞とか渚とか騒ぎそうなのにね」

 私 「意外とすぐ解散したよ」


 卒業式が終わると、みんなすぐに帰っていた。


 七海「そうなんだ」

 私 「でもでも、いいこともあったよ」

 七海「なんなの?」

 私 「優衣と仲良くなれたよ」


 優衣の名前を出すと、真波が反応した。


 真波「優衣?」

 私 「うん。卒業制作の時からさ、少しずつ話すようになってさ」

 真波「そうなんだ」


 真波と優衣は、中学生の時にとても仲が良かった。しかし、高校生になってから、あまり話さなくなったらしい。原因は、中学生の時に行われた陸上競技大会。


 私 「真波は、どうなの?」

 真波「何が?」

 私 「優衣のこと」

 真波「もう、なんとも思ってないよ」

 私 「よかったぁ」 

 真波「気持ちの浮き沈みは、激しいけど、悪い子じゃないからね」


 真波は、私たちに合わせてくれることが多いが、嘘をつくことはななかった。


 私 「よかった。今度、優衣とご飯行くことにしたんだあ」

 真波「距離縮めたねぇ」

 私 「うん。次、いつ会えるかわかんないしね」

 七海「優衣って、田中さんだよね」


 七海は、優衣のことをあまり理解していない様子だった。


 真波「そうだよ。七海は、知ってる?」

 七海「名前は、よく聞くんだけどよく知らないんだよね」

 私 「今度、紹介してあげるよ」

 七海「それは、ありがとう」


 私たちの会話は、まだまだ始まったばかりだった。

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