表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白獅子王戦記  作者: 不破流星
1/1

第一話第一次ヴィラベルフィアの戦いと全ての始まり

皆さん、はじめまして不破流星です。

好きなものを詰め込んで白獅子王戦記を始めます、どんな形であれ完結するまで書いていきます。よろしくおねがいします!

 地球とは似て非なる惑星パルミラ

そこには地球の生態系に似た生物が多数存在する反面、オリハルコニウムやセイバリウムなどの地球上には存在しない金属もあった。


さらに半生物半機械の鎧装機も存在するなどの違いもある

惑星全土を支配した大帝国フェニキュリアは帝国暦495年3月20日に崩壊。


 パルミラは5つの大陸が存在する。

地球でいうユーラシア大陸に当たるレグニッツ大陸、アフリカ大陸に当たるガンタルブァ大陸、南北アメリカ大陸に当たる南リシリア大陸と北リシリア大陸、オーストラリア大陸に当たるライオネル大陸となる。


地球との相違点として南極大陸は存在しない、北極は存在する、南極の位置に大陸ではなく何故か存在する塔がある。 




旧帝国崩壊直後勢力としては3つに分裂した。

旧帝国の首都セントバルキリーを中心として旧帝国を継承したと僭称する神聖フェニキュリア帝国、旧帝国の西側に成立したラングランジュ王国、旧帝国の北側に成立したヴァルトシュバイン王国である。


それからさらに数世紀後、混迷の世界に白獅子王と呼ばれる一人の人物が世界に一筋の光をさしこむことになる。

また白獅子王以外にも傑物達が現れる。


その光は破滅の光か、それとも再生の光か?

その答えを知るものはまだいない…





フェニキュリア帝国崩壊から7世紀後の惑星暦359年、神聖暦480年7月、世界は混沌にみちていた。


惑星暦359年神聖暦480年7月時点の状況はアウケリア帝国の支配から逃れた人々が建国したレグルス王国と同じく帝国の支配から逃れた人々により建国されたラングランジュ連邦共和国の3つに勢力が分かれていたが、ラングランジュ連邦共和国とレグルス王国はアウケリア帝国を共通の敵としている為、ラングランジュ連邦共和国とレグルス王国は軍事同盟を締結。

その為、アウケリア帝国と反帝国同盟の二分状態にある。


どうしてこのような状況になったのか?

まずフェニキュリア帝国崩壊の状況から整理することとする。

フェニキュリア帝国は第43代皇帝アンリュティウスの治世だが既に国家と呼べる状態ではなかった…


帝国領各地で反乱が発生し、帝国を支えた名将ラグリオスも讒言を容れたアンリュティウス帝によって処刑されてしまった結果反乱軍に帝都セントバルキリーをおとされた挙句、アンリュティウス帝を初めとして皇族や廷臣も処刑され、栄華を誇ったセントバルキリーも荒廃。


フェニキュリア帝国を滅ぼしたのは帝国属領の領主ザルツバリイスだったが、ラグリオスの遺児アグリオネスによってザルツバリイスは倒されアグリオネスによって新たに神聖フェニキュリア帝国が建国される。


時を同じくして、フェニキュリア帝国西部のラングランジュにラングランジュ王国を建国。建国者はフェニキュリア帝国に反乱を起こしたリカルド・マッサリアで、国王だが国民から選出された各州総督の中から一人選出される。


フェニキュリア帝国北部ではアクセル・グスタフフォンヴァルトシュバインがヴァルトシュバイン王国を建国。アクセルグスタフはフェニキュリア帝国北部属州総督だったがフェニキュリア帝国が崩壊した為独立した。







帝国から分裂していた神聖フェニキュリア帝国、ラングランジュ王国、ヴァルトシュバイン王国の内新帝国暦203年にラングランジュ王国が崩壊、また神聖フェニキュリア帝国も内乱により勢力を減退させ続け、翌新帝国暦204年に崩壊した。


残るヴァルトシュバイン王国だが、第4代国王リヒターの代に宰相であったオットーフォンザクセンアウケリアによって簒奪され、アウケリア帝国の建国を宣言、オットーは皇帝オットー1世となる

瞬く間にパルミラ全土を支配下に治める。

オットー1世は首都を南部のリュッツハイスに遷都、都市の大規模開発を行う。


だが…アウケリア帝国の政治は苛烈を極めた。

アウケリア帝国は国民を奴隷として扱い、歯向かう者を全て根絶やしにした…


しかし、神聖暦159年、第5代皇帝ヴィルヘルム1世の時代、旧ヴァルトシュバイン王国領で大規模反乱が発生、新たにレグルス王国が建国されるが国王は居らず、レグルス総督が為政者となる。


レグルス王国には12の州があり、北ユークリッド州、南ユークリッド州、北レングラント州、南レングラント州、レグルス特別州、アムリット州、ラミエル州、北ルシダルシア州、南ルシダルシア州、バルネチール州、北アスターテ州、南アスターテ州となっている




初代総督はレオニダスフォンヴァルトハウザーだが、世襲制ではなく、民衆から選ばれ就任した。


そして新たに惑星暦を採用したレオニダスは国家体制を構築。

国家の正統性を国民の支持として、レグルス総督の下には州総督が居り、レグルス特別州総督がレグルス王国の為政者となる


それと同時期に旧ラングランジュ王国領でもラングランジュ連邦共和国が建国される、大統領を頂点に首相が居り、地球でいうドイツやフィンランドなどに該当する統治機構となっている



またラングランジュ連邦共和国はラングランジュ共和国、リヒテンベルク共和国、ライベルバッハ共和国、ザルツハイム共和国で構成されている。


そして戦闘はどうするか?

それは鎧装機を使用するか鎧装機を基に開発された剣人機を使用。

また翼龍機と呼ばれる鎧装機の非人型機も使用される

鎧装機にはカテゴリーとランクがあり、Sランクが1番上でCランクが1番下になる。


惑星暦359年、神聖暦480年7月17日現在、アウケリア帝国は15代皇帝オットーヴィルヘルム3世の治世となっていた。


レグルス王国は5代レグルス総督ユリアンファンミューゼスが同年5月30日に死去。6代レグルス総督を選出する為の選挙準備中であった。

ラングランジュ連邦共和国は12代大統領アンドリューヘンドリクソンの2期目で翌年惑星暦360年に大統領選挙を控えていた。


そんな中レグルス王国にアウケリア帝国がレグルス王国討伐軍を編成しレグルス王国へと侵攻してくるとの報が入る。

討伐軍の司令官はヴィルヘルムフォンブラウンシュヴァイク公爵、副司令官はアウグストフォンリヒテンベルク侯爵。

ブラウンシュヴァイク公爵は鎧装機リュッツェン、リヒテンベルク侯爵は鎧装機オリベイラにそれぞれ搭乗。

主力は剣人機ライオネル30機、剣人機ノイエシュヴァルツリッター18機となっていた。


鎧装機リュッツェンはBランクで白虎型、鎧装機オリベイラはCランクでジャッカル型、リュッツェンの武装はレールガン、バスターソードとなっており、オリベイラはバスターランサー、サブマシンガン、バスタークローとなっていた。


ライオネルの武装もアサルトライフルとロングブレイド、ノイエシュヴァルツリッターはロングソニックブレイドとリニアレールガンを武装していた。

通常拠点制圧をする場合、翼龍機やギガントレールキャノンなどの拠点制圧兵器を使用するが今回装備していない。


レグルス王国は直ちに迎撃準備に入る。

レグルス王国軍は剣人機ライガットを主力としており、総司令官は北ユークリッド総督リリシアフォンベルセリア、搭乗する鎧装機はアルミニウスでAランクで鎧龍型、武装は専用武装大型剣ゲルマニカ、バスターレールガンとなっている。


迎撃部隊の中に剣人機ライガットの搭乗者としてユリアナフォンヴァルトシュタインベルガーが参加していた…


ユリアナフォンヴァルトシュタインベルガーはこの時18歳でヴァルトシュタインベルガー伯爵家の長女だが、剣人機ライガットの操縦技術は高いとは言えずあまり期待されていなかった。


当主のヴァルトシュタインベルガー伯爵グスタヴは鎧装機リガミリシュアに搭乗して参加していた、リガミリシュアはBランクで獅子型、武装は専用武装大型槍ガルムス、レールキャノン、クロスボウガンとなっている。


ヴァルトシュタインベルガー伯グスタヴは29歳でユリアナの兄であり、父で先代当主オクタヴィウスから当主の座を継いで5年となる。


レグルス王国にはSランク鎧装機が7機あり、いずれも健在だが現状適応者が一人もおらず、出撃していない…


なかでもレグルス王国最強の鎧装機レギルスは初代レグルス総督レオニダス以来適応者が現れていない。


レギルスは神獣型と呼ばれる最強クラスの型である。


剣人機ライガットは35機で出撃する。

両軍は惑星暦359年神聖暦480年9月5日、レグルス王国北ユークリッド州ヴィラヘルヴィアで衝突した、第一次ヴィラヘルヴィアの戦いである。


当初レグルス王国軍が数的不利を物ともせず優勢だった、アウケリア帝国軍の司令官であるブラウンシュヴァイク公爵や副司令官のリヒテンベルク侯爵は優秀とは言えず、むしろ無能であった。

ブラウンシュヴァイク公爵は本国に援軍を要請した。


戦局が変化したのは同年9月8日、アウケリア帝国軍の援軍が到着、翼龍機ワイバーン、そしてSランク鎧装機バルバトスとAランク鎧装機ダンタリアンだった。


バルバトスの武装は専用武装ルプスレクスカリバー、パイルバンカー、レールキャノンであり、ダンタリアンは専用武装大型銃アルテミス、バスターランサー、ソニッククローである。


バルバトスとダンタリアンは悪魔型と呼ばれる鎧装機のなかでもかなり強力である。


だが…ブラウンシュヴァイク公爵は司令官を解任される、何故ならバルバトスの搭乗者はアウグスティヌスフォンアウケリア、皇太子だからだ。


アウグスティヌスは皇帝オットーヴィルヘルム3世と違い、かなり優秀であった為、敵対するレグルス王国とラングランジュ連邦共和国は警戒していた。


またダンタリアンの搭乗者カタリナフォンアウケリアデルフィングも優秀でアウグスティヌスの従兄妹である。


アウグスティヌスは27歳、優秀ではあるが独特な感性を持っており、例えば自らに対して嘲笑うことができる。

また人間に対する限界をわきまえている為、麾下の将軍や部隊が敗北しても厳罰を下さない。


自らが治めるザイトフレメンツは善政を敷いている。帝国の皇太子でありながら共和主義者で民衆共和政体への理解も深く、ゆくゆくは立憲政治への移行も考えていた…

だが帝国貴族や他の皇族に理解されるとも思っていない為、内部の綱紀粛正を計るべく静かに計略を謀っていた。


皇太子アウグスティヌスが実は共和主義者であることを知るのは従兄妹のカタリナとカタリナの父でアウケリアデルフィング当主モーリッツだけである。


その為皇帝オットーヴィルヘルム3世や母アウグスタ、弟のドレメルすら知らない。

ドレメルも優秀ではあるがかなりの帝国主義者で兄アウグスティヌスのことを軟弱者と思っており毛嫌いしていた。


カタリナとモーリッツも共和主義者である為、アウグスティヌスにとっては数少ない味方である。


レグルス王国やラングランジュ連邦共和国もアウグスティヌスが共和主義者であることを知らない…皇太子である為共和政体の敵としか認識していない…


そして第一次ヴィラベルフィアの戦いに参戦したアウグスティヌスはブラウンシュヴァイク公爵たちや直属の斥候から戦況とヴィラベルフィアの地形などの報告を受ける。


「殿下、何故地形などをお聞きなされるのか?力ずくで攻めればよろしいではありませんか。それに斥候の意見など聞いてどうなるのです?愚民ではありませんか!」


ブラウンシュヴァイク公爵に言われたアウグスティヌスは内心

(これだから帝国主義者は嫌なんだ…自らの能力のなさを証明していることに気づいていない…血統だけで権力が得られるなど悲劇でしかないではないか!)


と思いつつ意図を説明した。

ブラウンシュヴァイク公爵は理解していなかったが皇太子であるアウグスティヌスに逆らうつもりはまだなかった為、従う。


アウグスティヌスはバルバトスとカタリナのダンタリアン、翼龍機ワイバーンでグスタブのリガミリシュア、リリシアのアルミニウスなどを釘付けにする。


その間にブラウンシュヴァイク公爵たちの主力が迂回して包囲網を敷き、撃破する戦法を行なうとしていた…

だがブラウンシュヴァイク公爵たちの主力の動きが遅く、アウグスティヌスは遅い、ブラウンシュヴァイク公爵は戦機がわからないのか!と内心罵るが案の定ユリアナとグスタブの弟フレデリクの鎧装機アグリッパにより押し戻される。


仕方なく、アウグスティヌスはグスタブのリガミリシュアを戦闘不能にして、グスタブを捕縛。

また回避しそこねたユリアナもアウグスティヌスにより捕縛される。フレデリクもアマリアに捕縛されたため、リリシアは退却した。


第一次ヴィラベルフィアの戦いは帝国軍の勝利に終わったものの、ヴィラベルフィアはアウグスティヌスではなく何故かリヒテンベルク侯爵に与えられたのだ。


アウグスティヌスはおそらくは母上と弟ドレメルたちの仕業だなと笑った。

ただアウグスティヌスも捕虜の権限と捕虜を自らの領地ザイトフレメンツに投獄する権利だけは勝ち取った。


捕まったユリアナは自らがこの先生きて祖国に帰れないと悲痛な覚悟を決めていた…


この後、アウグスティヌスとユリアナがこの世界に多大な影響を与えることを当人たちはまだ知らない…











 










































書いて見たものの、これでいいのかまだわからないので、ひとまず読んでいただき評価していただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ