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隠れ場所

連れてかれた場所は使われていない感じの図書室だった。

本はたくさんあるがどうやら使われていない。

少し埃がかぶっている本もあった。


「ここは?」

「俺達の秘密の隠れ場所。ここならあんまし人入ってこないからさ、伸び伸びできるよ?」

「あの…勝手に使って怒られませんか?」

「ああ、そこんところは大丈夫。勉強のために使いたいと言ってあるからさ。」そう言いながらあきらさんの友達は言う。まだ名前聞いてなかったなぁと思ったら相手から言ってくれたのでホッとした。


「ごめん、まだ名前言ってなかったね。オレの名は嶋田賢治しまだけんじ。よろしくね?」

「はい。」


「食堂、居心地悪かっただろ?だからこっちにしたんだけど勝手に決めちゃってよかった?」

「大丈夫です。かえって良かったです。みんながお二人に注目してましたから恥ずかしくて。」

「えーーっ!そんなことないと思うよ?男子はみんな加奈ちゃんの事見てたみたいだし…。気付かなかった?」

「へ?そうなんですか?」

「加奈ちゃんが鈍ちんで良かったよ。じゃないとあの場でも強引にさらったからさ。」

「それ、危ない人じゃないですか?」

「だね。だからよかったんだ。これからはオレらに何でも聞いてよ。知ってること多いからさ。教えてあげるよ?」

賢治けんじお前はいいよ。俺が言うからさ。」

「おっと言ってきたね〜。あきら君。なんか必死みたいなんだけど。」そう言って笑い出す始末。

あきらさんは苛立って「締めてやるぞ。ちょっと来い!」「おーこわ。」

そう言って逃げ回ってからかってる。

久しぶりになんか心の底から笑った気がする。


「いいね〜。その笑顔。可愛いじゃん。」

「お前なぁ〜。それ俺がいうセリフだろ?何言ってるんだよ。勝手に…ブツブツ。」

ほんわかした気分になれて嬉しい。


「でも何で私だったんですか?他にもっと可愛い子いたじゃないですか。」

「いやぁ〜それはあきら君がさぁ、……。」

「え?よく聞こえなかったんですが。」

「内緒。」

「なんか気になります。」

「それよか他のことしよ?」

「何をですか?」

「う〜ん、そうだなぁ?何か知りたい事ない?何でもいいんだけどさ。」

「知りたい事…ですか。」

「じ、じゃあいいですか?いつからお二方は仲良しになってるんですか?」

「そこぉ〜?まぁいいけどさ、この大学に入学してからのダチだよ?コイツさぁ〜ひっついて離れないんだよね〜。キモいって…思わない?」

「まぁ、あきら君酷いわ。ボクちん泣いちゃう。。。」

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