危機…
その頃加奈は部屋に閉じ込められていた。そこがどこの部屋なのかはわからない。
突然顔を黒い布で覆われて視界が真っ暗になってしまったから。ただどこかに連れて行かれたと言うことだけはわかる。
震える事はいつでも出来るけど、洸さんと賢治さんの事を考えて泣きそうになる目をこすり、頑張ろうと思う。
暫くするとドタンバタンとドア?が開く音が聞こえてきて数人の足音が聞こえてきた。
「あの人からこいつを犯れと連絡が来た。今更だから後には引けない。やるぞ!」
「イヤ。イヤ。イヤーー!」と叫んで暴れるが、いかんせん頭には布が被さったままで視界が全くわからない。焦る私。結び目を探しても焦ってなかなか外れない。
怖い怖い怖い…。
片手を掴まれて引っ張られ、もう片方も捕まると逃げられなくなり、暴れても男の力にはビクともしなかった。
服を引っ張られビリビリと破り捨てられる。
その時になってようやく頭の布がはらわれ視界がクリアとなる。
もうダメだ…そう思った時に、ドンとドアが大きく開いた。そこに立っていたのは洸さんと賢治さんだった。
間一髪?のところで助かったのだと理解したのは劣った相手が全て地べたを這いずっているのを見た時。
その間私はガタガタと震えることしかできなかった。
ファサッと体を包む物に暖かなものを感じ、2人を見ると2人はホッとした顔をしていた。
「良かった…。間に合って。加奈の事を聞かされた時には頭が真っ白になってその場にいた男子を全てコテンパンにしたからね。賢治に言われて慌ててここを聞き出してやって来たんだ。正直間に合わないかもと焦ったよ。」
「ホントだよ。コイツ、完全に頭に血が昇ってたからな。凄かったよ。俺の出る幕がないくらいに……。」
「おい、加奈を怖がらせるなよ。ただでさえ複数の男達に襲われてるんだ。俺たちのことだって怖いかもしれないぞ?」
「え?そうなん?加奈たん。僕たちの事は大丈夫だよね??」
「あははっ。……正直怖いです。ごめんなさい。でもお二人は違う事はわかってますから。……それよりも早くここから出たいです。」
「あっ、そうだね。じゃあ行こうか。立てる?」さりげなく片手を差し出す2人に一瞬怖いと思ったが、それ以上は無理にしようとしなかったので安心して自分から2人の手を掴んだ。
何処に移動しようかと考えたが、今は1番落ち着ける加奈の自宅がいいと思い3人で歩いて行った。
途中雨がぱらついたけれど、本降りになる前に着いたからホッとした。
2人に着替えておいでと言われ改めて自分の格好を見た時真っ赤になってその場でしゃがんでしまった。だってかけられた服の下、自分の服がボロボロになっていたから。見られてないよね?恥ずかしー。慌てて自分の服が置いてある部屋に歩いて行き、ささっと着替えた。
顔は多分真っ赤になってると思う。
穴があったら隠れたい〜と思ったもん。
でもいつまでもここにいたって2人がいるから出なきゃね?と恐る恐る出た。でも2人は優しい顔をしてこちらの方を見てくれた。




