心の涙
涙を零しながら私はその場から走って逃げた。
多分2人は呆れてるんだろう。追ってくることはなかった。
ある程度走りきると疲れてしまいトボトボと駅に向かって歩いていた。
どれくらいたっただろう。
雨が降り出してきていた。
生憎と傘を持ってはいなかったのと、何もする気が起きなかったので雨に濡れるまま歩き続けていた。
すれ違う人達はみな関わり合いたくないのか避けるように歩いていく。
みんな冷たいなぁ。
やっぱりそんな人達しかいないんだ。
今までがラッキーだったのね。運を使い果たしちゃったのかも。
駅まであと少しと言うところで誰かに腕を引っ張られた。
でも今の私にそれを振りほどく気力はない。
引っ張られついでに抱きしめられ顔を見ることが出来ない状態だったので怖くなってじたばたと暴れたが非力な私の力では解くことすら出来なかった。
だからなのかなぁ?涙が出てきた。
泣きだしたら止まらなくなったけど、抱きしめていた手を頭の上に乗せて撫でてくれたのでようやく顔を見ることが出来たが、そこには洸さんがいた。洸さんも雨に濡れたままだったので、じたばたしたけど、「暴れないで。」なんて言われたからじっとしてたけどここ人通りが多い場所なんだよね〜。ジワジワと恥ずかしさが湧いてきたので離して下さいとお願いしたけど、また逃げるといけないからと手は離してくれなかった。
大きな手だった。
暖かい。
場所を移動したけど、さっきまでいた場所じゃないことにほっとしていた。だってまたやな言葉あびせられたくないから。私はそんなに強くない。
繋いでない方の手に携帯を持った洸さんはどこかに電話をかけていた。暫くすると賢治さんが走ってやってきた。どうやら私を探していてくれたようだ。賢治さんは私の顔を見るとほっとして濡れてる私の頭をワシャワシャとするもんだから気になって触ったら鳥の巣みたいな頭になってるのでビックリして鞄からくしを取りだしその場ですいた。
雨に濡れてる髪は絡まってる部分もあって解くのに苦労したが、綺麗にできるとホッとした。
さっき逃げた事…何も聞いてこなかった。
ありがたかった。なんて言っていいのかわからなかったから。
2人に挟まれるまま歩いていった。
こんだけ濡れてたらタクシーは乗れないね。
でもこのままじゃ3人風邪ひいちゃう。
仕方が無いのでてじかなホテルに入った。やましいことするわけじゃないよ?服を乾かしたかったんだ。
ルームサービスを3人分頼んで、クリーニングもお願いした。4人部屋だった。だから賢治さんが浴槽に湯をはってくれた。真っ先に2人に入ってもらおうと思ったのに2人は私からと言って聞いてはくれなかったので恥ずかしかったけど急いでお風呂に入った。
あったかい湯に入ってポカポカしてきたから急いでお風呂を出た。二人に交代する為に。
2人は私が出てきたのを確認すると2人で入っていった。
でも出たのは早かった。
そんなに心配しなくても……と思ったけど、洸さんも賢治さんも私がまたいなくなるかもと心配だったようで髪も濡れたままだった。




