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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第2章《思い出》鬼龍の春編
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真実

龍儀達が鬼城の後をついて行くとあるラブホテルの前に着いた。そのラブホテルには鬼ヶ島と大きく書かれた看板があるホテルだった。

「ここは?」

「ここはラブホテル鬼ヶ島。俺が経営してる。」

「はぁ!」

鬼城のカミングアウトに龍儀達は驚いた。鬼城はそんな龍儀達を無視して鬼ヶ島に入った。

「龍儀ちゃん、これ見てみろ。」

受付にいた鬼城に言われてある物を見た。それは海老名と龍儀の名前が書かれた使用者名簿だった。

「おい。まさか、事件があったラブホテルって。」

「そう。ここ、鬼ヶ島だ。」

「えぇ!」

龍儀は使用者名簿を見ている。確かに栄龍儀と書かれているが筆跡は龍儀とは違っていた。

「警察は筆跡鑑定とかしなかったのか?」

「それでここにあった俺の学生証は?」

「俺が預かってる。」

「だから、警察は学生証を見つけれなかったわけか。」

鬼城は龍儀に学生証を投げ返した。龍儀はそれを受け取ると胸ポケットにしまった。

「まったく、龍儀ちゃんの学生証と名前があったからここを使ってくれたと期待したのに確認してみると全然違う奴だったからがっかりだよ。」

鬼城は文句を言いながら龍儀達を案内していた。

「それで、事件があった部屋は?」

「最上階のSMルームだ。」

鬼城は階段を上がり、その部屋の前に着いた。

「どないする?見るか?」

「もちろん。」

「だったら少し時間をくれ。片付ける。」

「そんな暇はない。」

そう言って蛇谷達は鬼城の制止を聞かずに部屋に入った。龍儀は部屋に入る前に鬼城に質問した。

「おい、お前さっき確認してみると全然違う奴だったって言ってたな。どうやって確認した。」

「それはな━━━━」

鬼城が説明しようとした時、部屋から秋庭達の悲鳴が聞こえた。龍儀が中に入ると桜と秋庭が顔を真っ赤にして顔に手を当てていて月影は目を閉じている。龍儀が不思議に思って周りを見ると奥に全裸で目隠しにボールギャグを付けた女性が股を開いた状態で椅子に拘束されていた。あそこにはグイングインと暴れている何かの機械も見えた。

「何これ!?」

「調教中。だから言っただろう。時間をくれと。」

「いや、他の人が絶賛使用中の部屋に俺達を案内したのか!?」

「いや、使ってんのは俺だ。」

「お前かよ!」

龍儀がその女性を見ると歌舞伎ライトパークで会った凛音だった。初めて見る女性の裸に龍儀は何も言わずに下を向いた。その間、蛇谷は事件のあったベッドを調査していた。

「凄いね、彼。」

「陽雅翔、お前は大丈夫なのか?」

「あぁ、女の裸なら何回か見たことある。」

「そのカミングアウトは今聞きたくなかったわぁ。」

その後、鬼城が調教中の凛音に毛布をかけた。龍儀達は蛇谷と一緒に調査を始めた。

「まったく、面倒事を持ってきてくれたよ。おかげでこの部屋はしばらく使用禁止になったからなぁ。」

「それを無視してやってんのか?」

「それはそうと写真のベッドはこれで間違いない。」

蛇谷がスマホで確かめた。秋庭達もそれを見ていると龍儀が再び鬼城に質問した。

「さっき聞きそびれた。どうやって確認した。」

「それは監視カメラで確認した。」

「・・・え?」

龍儀の質問に鬼城は天井付近にある飾りを指差しながら答えた。

「この部屋というより全ての部屋に隠しカメラがある。それで確認した。」

「待ちなさいよ。それってプライバシーの侵害じゃないの?」

「たまに部屋を壊したり危ないことするお客様がいるからその監視のために付けたんだよ。」

「本音は?」

「セ○クスする奴らを見たい。」

「最低。」

「たまにお忍びでくる有名人がいるからどんなプレイをしているのか気になるじゃん。」

鬼城はそう言いながら龍儀達を監視室に案内した。監視室に入ると鬼城の部下が二人、椅子に座っていた。

「兄貴!どうしたんですか!?」

「滝嶋、この前のSMルームの監視映像を出せ。」

「分かりました!」

鬼城に言われてその時の監視映像を見るとSMルームに海老名が入ってきた。そして、その後ろにいたのは

「こいつは間違いなく金浦じゃねぇか。」

「やっぱりあの野郎か。」

「金浦、天倉市市議会議員の金浦康志の息子か?」

「そうだ。そいつの息子、金浦康司だ。」

龍儀達が映像を見ると金浦は海老名に服を全て脱ぐよう指示した後、彼女を手錠で拘束して暴行を加え始めた。海老名は全く抵抗せず、ただ泣いていた。

「酷い。」

「最低ね。」

「で、動機は多分これだ。」

鬼城がそう言った瞬間、映像の金浦の声が聞こえた。鬼城は音声をオンにしたのだ。

「これで栄の犯行にすればあいつは退学。再びあの女は拠り所を失う。」

「あの女って。」

「多分、桜だな。」

龍儀は桜を見ながらそう言った。桜もそのことを理解しているようで映像の金浦を睨んでいた。

「ねぇ!これ証拠になるからこれを警察に出そうよ!」

「駄目だ。これを出しても揉み消しされる可能性がある。」

「じゃあ、どうするの!?」

秋庭が映像を証拠に出そうと提案したが金浦の父親は天倉市市議会議員、下手したら証拠も消されてしまう可能性がある。そうこうしていると鬼城が手を上げた。

「俺にいい考えがある。」

「何だ?」

「その前に近いうちに全校集会があるはずだ。」

「あぁ、明後日に全校集会を行う。」

「なら、後は俺に任せろ。」

鬼城は龍儀の肩に手をかけ、ニヤリと笑った。

「・・・見返りは?」

「ん?」

「そんなことするぐらいなら何らかの見返りを求めるんじゃないのか?」

「さすが、わかっているねぇ。もちろんあるで!まぁ、それは明後日言うわ。」

「・・・わかった。」

鬼城を疑ってはいるが鬼城の案に乗った龍儀達は鬼ヶ島を出ていった。

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