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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第2章《思い出》鬼龍の春編
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極道探偵

龍儀が帰った後、昼休みに屋上に蛇谷と月影がいた。

「どう思う?」

「やはりあの女が若を嵌めたとしか思えんが。」

「そうなんだよなぁ。でも、これを見ると自作自演には見えないんだよなぁ。」

蛇谷は裏サイトの写真を見ながら考えていた。すると、そこに秋庭がやってきた。

「ヤッホー!」

「今、ヤッホーの気分じゃないから。」

「あ~、やっぱり龍儀のこと?」

「あぁ、そもそも龍儀は裏サイトなんか知らないからこんなのを投稿なんて不可能なんだよ。」

蛇谷は裏サイトの文章を読んでいた。内容はもちろん龍儀が犯人だと決めつけるものばかりだった。

蛇谷が読んでいると今度は桜が蛇谷達のところにやってきた。

「・・・」

「あー、お前も知ってたか、これ?」

「全然知らない。けど、あいつがそんなつまらないことする奴じゃないのは知ってる。」

桜が蛇谷の隣に座ると一緒に裏サイトの書き込みを見た。

すると、屋上に金浦達が現れた。金浦が桜を見つけるとニヤリと笑いながら彼女に近づいた。

「よぉ、桜。こんなところで何してる?」

「別に。」

「残念だったなぁ。彼氏がこんな変態の犯罪者で。そんな奴より俺達についた方が良かっただろ?」

金浦が桜の腕を掴もうとすると月影が金浦の手を掴んだ。

「な、なんだよ!?」

「黙ってろ。」

「はぁ!」

金浦が殴ろうとすると月影は大外刈で金浦を投げ倒した。倒れた金浦は嗚咽しながら立った。そして、月影の胸ぐらを掴んで近づいた。

「てめえ、俺にこんなことしてただで済むと思うなよ。お前も栄のようにしてやる。」

「普通に自白したな。」

金浦はニヤニヤした後、仲間と共に屋上から去った。

「聞いたろ?」

「あぁ、完全に犯人は金浦だな。」

「じゃあ、早くそのことを言わないと!」

「駄目だ。今は証拠がない。とりあえず、やることは決まった。」

「そうね。私もあいつに仕返ししたいと思っているから丁度いいわ。」

そう言うと蛇谷達は立ち上がった。

「よし!じゃあ、探偵団結成!」

「まずはあいつの身辺調査と現場探しだ。」

「了解。」

蛇谷達は探偵団を結成するとすぐに行動に出た。

一方、屋上から逃げるように出た金浦達は階段の踊場にいた。

「どうするんですか?」

「あいつらも栄と同じように消すだけだろ。しかし、警察は何やってんだよ。あれさえ見つかったらすぐに栄を逮捕できるだろ。」



その頃、龍儀は一人で繁華街の中にいた。すると、後ろから声をかけられた。

「君。そこの君!」

龍儀が振り返って見るとどうやら警察の人だった。補導かと思い返事をすると刑事みたいな人が現れ警察手帳を見せてきた。

「私は天倉署の伊達香之助。君が栄龍儀君だね。聞きたい事がある。」

「例の強姦事件?」

「そうだ。ちょっと署まできてもらえるかな?」

「任意同行なら断る。俺は夕方頃に海老名と別れてからは知らないってことだけは伝える。」

「困るんだよねぇ。君は自宅謹慎しているはずだろ?なんでここにいるんだ?」

「捜査。」

「それは我々警察に任せることだ。」

「それだと俺が犯人のままで進みそうだから自分で捜査するんだよ。」

龍儀がそう言っていると刑事達の後ろから筒井がやってきた。

「すみません、刑事さん。うちの子が迷惑かけました。今すぐ連れ戻します。」

「君は?」

「栄龍儀のお世話役をしています。筒井と申します。」

そう言って筒井は龍儀の近くにきた。すると耳打ちで話し始めた。

「若、今は状況がまずいです。なので、捜査は家から行いましょう。」

「わかった。」

龍儀は筒井の言う通りに帰ろうとした。伊達は二人を止めて話を続けた。

「悪いけど話だけでもいいかな?」

「では後日、家に来てください。」

そう言って筒井は龍儀を連れて、繁華街から去って行った。

「どうしますか?」

「とりあえず、確実な証拠は無いが後日、あれを見せて任意同行してもらおう。」

そう言って伊達は天倉署に戻って行った。


車で家に帰る途中

「どうでした、若?」

「収穫ゼロ。まず、現場のホテルがどこかわからん。」

「そちらは俺達が調べます。」

「わかった。但し、俺も一緒に調べる。それでいいな?」

「分かりました。」

「誰だか知らんが俺の静かに過ごしたいという願いを邪魔したんだ。ただじゃあおかねぇ。」

今ここに極道探偵栄龍儀が誕生したのだった。

「見た目は子供、頭脳はやくざ。真実はいつも隠す!」

「龍儀、それ駄目なやつや。」

「悪い。一度やってみたかった。」

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