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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第2章《思い出》鬼龍の春編
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スキャンダル

6月に入って最初の金曜日、龍儀がいつも通りに下校しようとすると後ろから海老名がやってきた。

「栄先輩!明日、明後日は暇ですか!?」

「特に用事とかはないが。」

「あの、一緒にデートしてください!」

すると、海老名はいきなりデートの申し込みしてきた。

「悪いがそういうのは無しだ。」

龍儀は海老名から離れようとすると海老名が龍儀に抱きついた。

「大丈夫です!プランは私が考えます!栄先輩が楽しめるように頑張ります!」

必死になっている海老名を見ていたら少し可哀想にみえたのか龍儀はため息をついていた。

「分かった。付き合ってやる。」

「ありがとうございます!明日の11時に百宮公園の噴水の前で待っていてください!」

そう言って海老名は帰っていった。龍儀はその後ろ姿を見ていると蛇谷と月影が肩を叩いた。

「やっちまったな~、龍儀。これ、完全にアウトだ。これで桜との亀裂は大きくなったぞ。」

「仕方ないだろ。あんな必死にすがり付いてくるんだぜ。断りにくいだろ。」

「そこを断る男になれ。」

「月影の言う通りだ。」

二人は龍儀を呆れて見ていた。

「とりあえず、明日、俺達も行くぞ。」

「待て、明日俺は補習あるから。」

「おい、待て!」

月影は数学の小テストが良くなかったようで明日の午前中は学校にいることになる。

「仕方ない。明日は組員総出で龍儀の監視だ。」

「止めろ。」

龍儀は蛇谷にアイアンクローした。

「いちいち俺の監視するな。分かったな。」

「ま、待て。お前のためだぞ。」

「それは分かってる。桜に悪いってこともな。でも、今更無理って言えないしなぁ。でも、一回やって終わったら別れを言うつもりだ。」

龍儀はそう言って行ってしまった。

「龍儀、俺はお前がなんと言おうと行くぞ。」



翌日、天倉市百宮区百宮公園の噴水の前に龍儀が待っていた。すると、そこに海老名がやってきた。彼女は白いワンピースを着こなしていて胸を目立たせていた。

「ごめんなさい、先輩!待たせましたか?」

「いや、大丈夫だ。」

「良かったです!行きましょ、先輩!」

龍儀は海老名に連れられ百宮公園を出て行った。その後ろを蛇谷と筒井と彼の部下である二人の男がいた。

「あの子の胸、大きいっすね。」

今、喋った男は幸崎蓮。栄龍組に最近入った新入りである。

「若補佐、別にモテるのはいいことでは?」

次に喋った男は唐村寿晃。栄龍組の中でもかなりの武闘派で空手の達人でもある。ちなみに、龍儀は唐村から空手を習っている。

「親父が言っていたんだ。ああいう女には大抵裏があるから気を付けていけってな。だから、モテるからと言って油断するなよ。」

「分かってます。」

蛇谷達はそのまま龍儀を尾行した。


龍儀と海老名はカフェで食事していた。蛇谷達は向かいにあるカレー店で龍儀と海老名を監視していた。監視はしていたが特に変わった様子はなく普通に食べて普通にお話をしていた。

「特に何もないな・・・辛っ!」

「若補佐、それは俺が頼んだハバネロマシマシ獄辛カレーです。」

「水!水~!」

カレー店の中はちょっとした惨事にみまわれた。


その後も蛇谷は水を飲みながら龍儀と海老名を監視していたが特に怪しい行動を海老名はすることはなかった。

「なんか、普通のデートっすね。ゲーセン行ったりショッピングしたり、蛇谷さんの考え過ぎではないでしょうか?」

「ほう、はもな。」

「大丈夫ですか、若補佐。」

こうして、デートは終わった。


龍儀はデートから帰ってくると氷をひたすら食べている蛇谷と氷を用意している月影がいた。

「何やってんだ、お前ら?」

「若、デートどうでした?」

「特に変わったことはなかったな。ただ、断ろうとしたら明日もお願いしますと言われてな。」

「ほれで?」

「・・・断れなくてOKした。」

「ほい!」

「とりあえずお前の身に何があったか教えてくれ。」

この日、特に変わったこともなく過ぎて行った。


次の日も龍儀は昨日と同じ百宮公園にいた。そのまま海老名が来るとまたデートが始まった。その後ろを昨日と同じメンバーと月影でつけていたが昨日とデートコースは違うが特に怪しい行動はなかった。

「考え過ぎかな?」

「普通のデートっすね。」

「いや、あの後に美人局が来る可能性がある。」

「筒井の兄貴、それこそ考え過ぎでは?」

蛇谷達や怪しいと思いながらも警戒心が徐々に薄れていっていた。

龍儀と海老名は繁華街の入り口に着くと海老名は龍儀の手を握り締めた。

「栄先輩、ありがとうございました。もし、次があったらもう一度お願いします。」

「あ、あぁ。」

龍儀は不思議に思っていた。海老名はどこか悲しい目をしてまるで次がないかもしれないという言い回しをしていたのだ。

そして、海老名はそのまま繁華街に消えて行った。龍儀はその後ろ姿をただ見ることしか出来なかった。


翌日の月曜日

海老名は当校していなかった。

そして、次の日の火曜日に事件は起こった。

龍儀がいつも通りに通っていると周りから睨まれているような視線を感じた。すると、先生が龍儀に近寄ってきた。

「栄、こっちに来てくれ。」

「?」

龍儀は言われるがままに先生と生徒指導室に行くと校長先生を含めた数人の先生達がいた。

「栄君、君はこれを知っているか?」

先生の一人があるモノを見せた。それはこの学校の裏サイトだった。そこには、全裸で暴行されていた海老名の写真があった。

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