追跡、相島組
天倉市繁華街エリア、ラブホテル鬼ヶ島
その最上階のSMルームに鬼城と女がいた。女は全裸で口にボールギャグを噛ませられ、目隠しに後ろ手にアームバインダーで拘束されていた。
その状態の女を鬼城は後ろからバックで突いていた。すると、部屋に小野寺が入ってきた。
「兄貴、相島組の残党の足取りが掴めました。」
「話せ。」
「天倉市内で車上荒らしにコンビニ強盗を繰り返し奪った車で天倉市津摩区に向かったとのこと。」
「津摩区か。ちょうど、龍儀ちゃんが通ってる高校があるところじゃねぇか。」
鬼城は女の中に出した後、バイブを入れて放置した。鬼城は小野寺と一緒に部屋を出ると凛音が待っていた。
「雄真兄さん。私もイキたい。」
「また今度だ。小野寺、凛音と一緒に引き続き相島組の捜索をしろ。」
そう言うと鬼城は一人で鬼ヶ島を出て行った。残った凛音は不満そうな顔をしながら小野寺の後ろについていった。
翌日、龍儀、蛇谷、月影の三人はファミレスにいた。龍儀の向かいに蛇谷と月影が座っていて三人ともドリンクバーだけを頼んでいた。
「龍儀、そろそろあの女から手を引いた方がいいと思うぜ。」
「そう・・・だなぁ。」
「俺も親父さんと同じ意見だ。あの女、裏があると思う。」
「あぁ。」
三人が話しているとファミレスに鬼城が入ってきた。すると、鬼城は何の迷いもなく龍儀達が座っている席に行った。
「よぅ、龍儀ちゃ~ん。」
「鬼城!」
「ここでは騒ぎは無しだ。」
そう言うと鬼城は龍儀の隣に座った。その後、鬼城は店員を呼んだ。
「俺、このスペシャルハンバーグステーキ定食の御飯特盛とドリンクバーで。」
「かしこまりました。」
鬼城は店員に注文した後、龍儀の顔を見てニヤリと笑った。
「フラれたか?」
「なんだ、いきなり。」
「女で迷っている顔しているからなぁ。」
「どんな顔だ。」
鬼城は龍儀を見るなり桜のことで悩んでいることを見抜いた。すると、鬼城が注文したスペシャルハンバーグステーキ定食がきた。大きなハンバーグにサイコロステーキがついている豪華なメニューだった。
「とりあえず、俺から言えるのは一度手を繋いだ女は最後まで責任持って接することだ。」
「うわぁ~、マジか~。俺とおんなじこと言いやがった。」
蛇谷が嫌な顔で鬼城を見た。すると、真向かいに座っている月影が鬼城を睨んで質問した。
「ここに何しに来た?」
「そうそう、それだ。お前ら、相島組って知ってるか?」
鬼城の質問に龍儀達は知らないと首を横に振った。
「相島組はな、北京連合の傘下に入ってない数少ない極道組織だ。この前、俺達に喧嘩売って無様に負けて組長は死んだんだがその残党がこの辺りに逃げたんだよ。」
「何、そいつらを探すの手伝えと?」
「これはお互いにいい話だ。あいつらは裏で非合法のカジノや風俗店、麻薬売買してるところだ。いずれ警察に捕まるだろうがここの警察って無能じゃん。」
「はっきり言うなぁ。」
「だから、このままほっとくと何するかわからんからな。今のうちに俺達で鼠駆除ってわけだ。言うなれば、ボランティアだよ。」
鬼城はスペシャルハンバーグステーキ定食を食べ終わるとある資料を渡した。それは、鬼城達が調べ挙げた相島組のこれまでの動向や潜伏先の予想場所だった。
「とりあえず、これあげるから頑張ってね。」
そう言って鬼城はファミレスを出て行った。
「あげるって別にいらんぞ。」
龍儀は資料をまじまじと見ていると蛇谷が顔をひきつらせてあるものを見ていた。
「なぁ、龍儀。これ、誰が払うんだ?」
蛇谷はそのあるものを差した。それは鬼城が食べ終わスペシャルハンバーグステーキ定食の皿だった。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・ふざけるなぁ!」
「しかも、ドリンクバー頼んで全然使ってねぇじゃねぇか!」
龍儀達は叫んだ。そして、龍儀はそのまま鬼城を追うためにファミレスを出て行った。それに続いて月影も出て行った。
「待て!お前らまで出て行ったらマジでこれ誰が払うんだ!?」
残った蛇谷はおそるおそるレシートを見た。レシートには
『スペシャルハンバーグステーキ定食 2980¥
御飯特盛 220¥』
と記されていた。
「・・・」
「あの~、お客様?」
「・・・とりあえず、払います。」
「か、かしこまりました。」
蛇谷はレジで支払いを済ませた。
「領収書、お願い出来ますか?」
「かしこまりました。」
「宛名は、鬼城のくそ野郎で。」
「えぇ!?」
天倉市津摩区内の廃ビル
「くそっ!北京連合め!」
数人の男達がコンビニ弁当などを食べていた。この男達が鬼城達が探している相島組だった。
「どうすんだ?この街に逃げたはいいけど、こっちにはあの鬼城がいるぜ。」
「あぁ、あの北京の鬼だろ。あいつにだけは捕まりたくねぇな。」
男達が話していると一人の男が立ち上がり笑った。
「何の計画も無しにここに逃げたわけじゃねぇ。この街にはなぁ、まだ北京連合の傘下に入っていないにも関わらず残っているやくざがいる。」
「マジかよ!」
「初めて知った。」
「そのやくざを利用して鬼城にぶつける。運が良ければ鬼城は死んで俺達は悠々自適にここで暮らす。鬼城が勝ったとしてもそいつらとの抗争中に俺達は国外に逃げたらいい。」
「さすが、兄貴!」
「それで、そのやくざってどんな奴だ?」
「そのやくざはな、栄龍組だ!」




