長生きの憂鬱
龍儀達が施設の中に突入している間
リチェリアはボルドを相手に苦戦していた。ボルドは多彩な雷魔法を操っているうえに最高位回復魔法を使って回復しているためリチェリアにとっても分が悪かった。
「なかなか厄介ね。」
「こちらもさっさと終わらせて侵入者をやらないといけないから早く倒れてくれたら嬉しいんだが。」
そう言ってボルドは雷で狼を三匹作りだし、リチェリアに差し向けた。リチェリアは地面から壁を出したが狼は軽く越えていった。そこに、土の槍を放ち狼を貫いた。リチェリアはそのまま壁から土の槍をボルドに向けて放った。ボルドはそれを跳んで避けた。リチェリアはまた狼と同じように炎の槍をボルドに放った。
しかし、ボルドは雷を操り空中でリチェリアの攻撃を避けた。ボルドはそのまま高く飛び、リチェリアの上から雷魔法を放ち攻撃し始めた。
リチェリアも避けつつ、風魔法を足に纏って空を飛んだ。ボルドはリチェリアが近づいて来ないように雷で牽制しながら雷の刃を連射した。
「あいつ、あんだけ魔法を使っているのに魔力が尽きないの!?」
「あぁ、尽きないさ。俺の恩恵はMPを10倍にするやつだからな。俺のMPはステータスの上限9999を超えている。」
「!?」
リチェリアはステータスは全て上限に達している。だが逆にいえばこれ以上はステータスは強くならないということである。少なくともボルドはMPに関してはリチェリアのステータスを圧倒しているのだ。
「最近の恩恵ってそういうのもあるのね。」
リチェリアは森の中に逃げ込み、ボルドの視界から外れた。すると、ボルドは降りてきた。リチェリアが隠れながら様子を見るとボルドは息切れを起こしていた。
(そういえば、雷の大賢者ってどこかで聞いた。)
リチェリアは少しの間、考えていた。そして、何かを思い出したかのように笑い、ボルドの前に出た。
「ほぅ。隠れるのをやめたか。」
「えぇ。ところで、顔に皺ができているよ。」
「何!?」
ボルドの顔をよく見ると頬が少し弛んでいた。ボルドはあわてて顔に手を当て皺を治していた。
「あなた、もしかしたらかなりの高齢者でしょ?雷の大賢者も確か7,80年ぐらい前に聞いた人だし。魔法で若さを保っているわけね。」
「何が悪い!?長生きしたいのは全ての生命の夢だろうが!?」
ボルドは息切れしながらも雷魔法をリチェリアに向けて放った。リチェリアは一切避けることなくボルドに向かって歩いている。
「そうね。何も悪くないわ。」
攻撃はリチェリアに命中し、リチェリアはよろけるがそれでも歩みを止めない。ボルドは息切れがひどくなりぜぇぜぇ言っている。
「龍儀が言っていたわ。最高位回復魔法は傷は治せても疲労までは治せない。あなたは魔力が高くてもスタミナが低いのが今の弱点ね。」
そう言ってリチェリアは右手で魔法を使う気力を無くしたボルドの額にデコピンした。すると、ボルドは皺が増え、手足が細くなった老人に戻り倒れた。
「そうね、長生きの先輩と助言してあげる。長生きってそんなにいいモノじゃないよ。」
リチェリアは気絶したボルドを尻目に施設に向かった。
受付嬢のステータス講座
「皆さん、お久しぶりです!受付嬢のリシャナです!・・・あの前回から間が空きすぎてませんか!?もうほとんど忘れられたと思いましたよ!・・・おっと失礼。では、第3回目の受付嬢講座を始めたいと思います。第3回目はステータスについてです。ステータスはレベルというこの世界の全ての生物に付いているその者の強さを表したモノです。まずは、私のステータスを見せます。ステータスオープン!」
《リシャナ・エレミール Lv60》
HP 6069/6069 MP 247/247
AT 368 DF 249 SP 400
アビリティ [倍視]
視力が倍になる
「いかがですか?まずは、HP。これはその人の生命力を表しています。もし、HPが0になったら死んでしまいます。一応、普通の人の死に方でも死ぬことはありますがその時もHPは0になります。次にMP、これは魔力を表しています。こちらはたとえ0になっても死にはしませんが魔法が一切使えなくなります。次にAT、これは攻撃力を表しています。こちらが高ければ高いほど魔法の威力などが強くなります。次にDF。こちらは防御力を表しています。こちらは攻撃に対する耐性や免疫力の高さを表したモノになっています。最後にSP。こちらはスピードを表しています。これは走る時の速さはもちろん、俊敏性や敏捷性などを表しています。これらのステータスを本人の運動能力にかけています。なので、ステータスが低くても運動能力が高いために物凄く強い人は普通にいます。その逆ももちろんいます。そして、レベルが上がるとステータスも上がり強くなれます。あ、レベルは次回の講義で説明します。最後に、ステータスに上限はありますが稀に恩恵でステータスの上限を超えている人はいます。それでは第4回目、近いうちにしたいと思いますのでその時までさようなら~。」




