デザートイーグル
謎の施設内
そこで監視カメラの映像を見ている人影があった。
「なんじゃ、情けない。ノラグの奴、折角ドラゴンの体を移植してやったのに。」
「仕方ないさ。彼は移植してからまだ数日、戦うには練習不足だったんだから。」
「全くだ。こうなるなら素直に炎魔法で戦うべきだったな。仕方ない、ノラグがやられたなら俺も行こう。」
「あなたも忘れないように。それもドラゴンの移植と同じ、まだ練習中の使い慣れてない代物ですよ。」
「安心しろ。これはあんなのとは違って扱いやすい。最高の武器だ。」
そう言って男はある物をライオットに見せた。その男はそのまま部屋を出ていった。
「さて、そろそろ私もお暇しましょう。」
「なんじゃ、もう帰るのか?」
「えぇ、もう十分あなた達に技術と力を提供しましたので私がいても意味無いでしょう。それに、私は楽しみは最後にとっておく派なので。」
そう言ってライオットも部屋を出ていった。
「なんじゃ、あいつ?まぁ、私に相応しい物をくれたからいいとするか。」
龍儀とローレライの二人は施設の中を走っていた。
すると二人はある部屋に出た。そこは円形状で中央に筒状の空のカプセルがありその周りに様々な機械や制御台などがあった。上には壁に沿った通路と中央のカプセルの上で交差する通路があった。
二人がその部屋に入った瞬間
カチッ
「!伏せろ、ローレライ!」
「え!?」
龍儀がローレライを連れて機械の影に隠れた。その時、轟音とともに上から二人に向けて銃弾の嵐が襲ってきた。
「な、何これ!?」
しばらくして音が止むと一人の男が上の通路にいた。その手にはAK47というアサルトライフルを持っていた。
「ふははは、最高だ!こいつは一切魔力を使わずに人を殺せる!」
男は笑いながら弾を装填していた。
「なんだよ、あれ?」
「アサルトライフルか。」
「アサルトライフル?」
「俺がいた世界じゃ人類史上、最も多く人を殺した武器として有名な武器だ。」
「嘘だろ。魔力を全然感じなかったぞ。」
「魔力は必要ない。少し練習すれば誰でも使えるからな。」
「そんなのがある世界って嫌だな。」
「同感だ。ローレライ、お前は先に行け。」
「え?」
「あいつの相手は俺がする。」
「あぁ、わかったよ。死ぬなよ。」
「了解。」
二人は同時に飛び出した。俺は龍儀に向けて襲撃し始めた。ローレライはその隙に扉を破壊して部屋を出ていった。
龍儀は上の通路へ続く階段を見つけ、そこに向かった。すると、男は風魔法を足に纏って空中を飛び先回りして龍儀を撃ち続けた。龍儀はとっさに近くの機械に隠れ、拳銃を男に向けて撃った。
男はそれを避け、飛びながら装填していた。龍儀はその隙に階段を駆け上がり、上の通路に着いた。
「お前もそれ持ってるのか。」
「?」
「まぁ、どうでもいいがな!」
男は再び龍儀に向けて連射し始めた。龍儀は致命傷にならないように体を最小限の動きで避けながら拳銃を撃った。その弾は撃ち終わった瞬間のAK47の銃口に入り、AK47は壊れてしまった。
「な!嘘だろ!」
龍儀は最高位回復魔法で体を治しながら真っ直ぐ走った。すると、男はある銃を龍儀に向けて撃った。龍儀は避けてそれを見ると龍儀と同じ拳銃だった。
「なるほど。お前、それどこで手に入れた?」
「教えねぇよ。」
「そりゃそうか。」
二人は同時に拳銃を撃った。両者の弾は当たらず、中央の交差した通路を挟んで撃ち合いになった。
二人とも銃の腕前は同じようでなかなか決着が着かない。すると、男は拳銃を撃ち続けながら水の槍で龍儀を攻撃した。
龍儀は前に跳んでかわし、中央に向かった。男も拳銃を構え、水の剣で龍儀を攻撃しようとしている。龍儀はそのまま男に体当たりして男の拳銃を掴んだ。すると、男は風魔法で龍儀を吹っ飛ばした。
倒れた龍儀が立ち上がろうとすると男が龍儀の頭に拳銃を着けた。
「残念だったな。魔法が使えたらこんなことにならなかった。あばよ。」
そのまま男は引き金を引こうとした。しかし、引き金は微動だにしない。
「な、何故動かない!?」
「お前、安全装置って知らないだろ。」
「な、安全装置?」
「銃が暴発しないように付いている安全装置のことだ。全ての拳銃に付いてる。そいつを使うならもっと勉強するんだな。」
龍儀はそのまま男の眉間に拳銃を向けた。そして、
「とりあえず言っておく。慣れない武器は使わない方がいい。失敗するぞ、今回みたいにな。」
そのまま撃ち殺した。




