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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第1章《出会い》ローレライ海賊団討伐編
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募る思い

やっと終わった。

夕日が照らす中、龍儀はローレライの隣で仰向けに倒れていた。リチェリア達は急いで龍儀に駆け寄り、モルガン達はローレライを拘束した。

「龍儀!」

「リューギ!」

「大丈夫、龍儀?」

「いや、もうほとんど魔力がない。リチェ達が助けてくれなかったら確実に死んでいた。みんな、ありがとう。」

「当たり前じゃん。」

龍儀がお礼をリチェリア達にしているとリチェリアは龍儀にキスをしたことを思い出し、顔中真っ赤にした。

そんなリチェリアを見て一部始終を見ていたディーネがニンマリしながら近寄ってきた。

「おやおや、リチェさんどうしちゃったのかなぁ?」

「なんでもない。」

「顔、真っ赤ですよ~。」

「なんでもない!」

必死に顔を隠すリチェリアをディーネはからかい続けていた。

「何やってるの、リチェ?」

「聞いてやるな。知られたくないんだろう。」

「龍儀。」

仰向けに倒れている龍儀にモルガンが近寄ってきた。

「討伐隊を代表して私から感謝の意を示したい。ありがとう。君達がいなかったら海賊は討伐出来なかっただろう。」

「いや、俺達だけの勝利じゃない。作戦をたてたモルガンさんや共に戦ってくれたセインフィーネや冒険者達がいて勝てたんだ。俺は最後にいいところを持っていっただけだ。」

「だが、いいところを持っていくだけの資格が君にあった。後は帰るだけだが、船が全滅とは。」

「船ならそこにあるだろ。」

そう言って龍儀はローレライ海賊団の船を指差した。

「そうだな。持って帰らないといけないんだからそうしよう。」

モルガンの指示で龍儀達は船ごと海賊を連れてナクトリアに帰還した。

その後、帰還してすぐにローレライ達海賊は国によって連行された。


海賊討伐の結果

討伐隊

死者 136名

行方不明者 0名


海賊

死者 249名

行方不明者 0名

逮捕者 157名


となった。

また、海底の海賊の墓に関しては手を加えることなくそのままにすることとなり、今回で亡くなった海賊達の遺体もここに弔うことになった。


「以上が今回の海賊討伐の結果だ。みんな、ご苦労だった。改めて礼を言う。ありがとう。そして、この戦いで亡くなった方に黙祷を。」

龍儀達は亡くなった人達のために黙祷を捧げた。

「・・・ありがとう。今日はみんなが頑張った褒美として豪勢なパーティーを開いた。無礼講だ、みんなで楽しんでくれ!」

「おぉ!」

そして、その夜モルガン達が用意したパーティーを盛大に楽しんでいくことになった。その主役はローレライを倒した龍儀になった。

「主役とかそんな面じゃねぇだろ。」

「今更、君の顔なんて関係ない。今回、一番頑張ったのは君なんだから主役になって当然さ。現に誰も異論を唱えてないだろ。」

「そうだよ、リューギ!主役なんだからカッコよくいこう!」

「あぁ、わかった。」

ライカ達がヨイショするものだから龍儀も少しハメを外していた。龍儀の周りにはライカ達だけではなく、ディーネやラッガー、モルガン達セインフィーネのメンバー達が集まっていた。

「龍儀!やったな!さすが、熱い男だ!」

「見てたよ~、龍儀君。カッコよかったよ。」

こうして楽しいパーティーは深夜まで続いた。


その後、ライカ達が寝静まった後に龍儀は一人で海辺を歩いていた。酔いを覚ましながら歩いているとリチェリアとモルガンが何か話していた。二人が龍儀に気付くと龍儀を呼んだ。

「君も眠れなかったのかい?」

「あぁ、ここ数日はいろいろあったからな。」

「龍儀もこない?」

「あぁ。」

龍儀達三人は海辺を歩きながら話をしていた。初めて会ったこと、今回の海賊討伐のこと、三人の過去のことなど話題が尽きることはなかった。

モルガンと別れた後、二人っきりになった。

「本当にいろいろあった数日だったわね。」

「そうだな。

「でも、楽しかった。」

「ん?」

「あなたと一緒に戦えたこと。それと・・・」

「それと?」

「・・・なんでもない。」

「そうだな。ありがとう。今日はお礼を言ってばかりだな。」

顔を真っ赤にするリチェリアを見た龍儀は何も聞かずお礼を言った。

「龍儀。前も言ってたけどあなたのあの言葉が嬉しかった。あなたと会えて良かった。これからも一緒にいたい。」

「俺もだ。お前達と出会えて良かった。俺はまた強くなれる。お前達を守れるぐらい強くなりたい。ただ、それだけだった。でも、今は強さよりお前達と楽しむ時間が欲しい。そう思い始めた。」

「私も強さ以外に求めることができた。あなたと一緒の時を過ごしたい。そう思っちゃった。」

「そうか。そう思ってくれて嬉しいよ。俺もあいつらと一緒に旅するために強くなろうと思う。改めてお願いする。お前も一緒に来てくれないか?」

「もちろん。」

二人はそのまま夜を過ごした。



そして、翌日

龍儀達はナクトリアを出発することにした。

「ありがとう、龍儀。君達のことは忘れない。」

「こちらこそ、ありがとうございます。」

龍儀は出発する前にモルガンやディーネ達と別れの挨拶を交わしていた。

「龍儀、またね。また、いつか会いましょう。」

「龍儀!いつでもいいからアクアライトに来いよ!楽しみに待っているぜ!」

「あぁ、またいつかアクアライトに顔を出しに行くよ。」

龍儀一行はみんなに別れの挨拶をした後、ナクトリアを後にした。

「次はどこ行きたい?」

「リューギが行きたいところなら、どこでもいいよ!」

「そうね、龍儀について行くわ。」

龍儀一行はそのまま旅を続けるのだった。


「あの~、龍儀さん。」

「ん?」

「僕、明後日誕生日で17歳になるのですが。」

「え。」

龍儀一行の旅は続く。







その姿を遠くから見る謎のマント姿の人物に気付くことなく。

「・・・久しぶりだな。」

此れにてローレライ海賊団討伐編完結です。

次からは勇者の国編です。

お楽しみに。

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